闇を照らす
お読みの作品はテアリレム・レラボです
ずっと書いてたらこんな時間だった
◆
「明日は新月です!しばらく夜に月が見えないので暗くなりますが、気をつけて生活してください。」
電気は切れ、外も暗く、ただテレビと2つのパソコンの光が残るオフィスにテレビの音が響く。
「宮永〜もうこのまま死んだ方がいいんじゃね?いつになったら終わるんだよー」
「進捗度はざっと3%ってとこですね。丸一日かけてこれですよー。もう諦めてみんなで仲良くポックリ逝きましょう。」
どれだけタイピングをしても終わりが見えない。
大きな窓から街並みを眺める。
「はぁ、こいつらの命ってこれだけの価値あんのか?」
「僕はこの仕事正義感でやってるつもりはないんですよ。なんか正義感とは違うんですよね。なんというか……世の中のために働いてるっていう自己満なんですよ」
「私はてきとーに生活してぇけどな。」
「だからなんか、もうどうでも良くないですか?」
「はぁ、それはそうよ。けどさ、この仕事結構気に入ってんだよね。お前らと仕事してる時間が私的に1番生き生きしてるというか。なんか、まだまだお前らと仕事してぇわ。」
「はぁ、1人で悟りだして、1人で解決しないでくださいよー、こっちが恥ずいですよ」
「ごめんごめん、よし!続きするか!私は一徹、お前は二徹。頑張ろうな!」
「今煽りました?」
「ん?なんのことかわからないかなー」
◆◆
「ノクティルカよぉ、起きろよなぁ」
『──────』
「邪魔しちまったかぁ。あの厨二病みたいにはよぉ、なって欲しくはねぇんだがなぁ」
『───────────』
「フッ、お前さんが決めたなら手出しはしねぇ。それが漢ってモンだろぉ」
ズカズカと歩いていき、見えなくなった。
見えなくなったのを確認してノクティルカも宙に浮き、闇夜に消える。
闇夜に光はなく、ただ、月を欲す。
もし、闇夜を照らす者が現れたのならば、それは救いであり、月となる者である。
◆◆◆
「大丈夫か!?」
「大丈夫。ちょっと木に引っかかって、こけただけだから。」
「そうか。急に呼び出して悪かったが、ちょっとみんなに頼みたいことがある。いつもの場所に集まってくれ。」
「はい。」
「うす」
「おーけーでーす」
いつもの場所という名の大広間みたいなところに向かう。
階段を登り大きなテーブルがある大広間についた。
「まずは急に集めて悪かった。すまない。しかし、頼みたいことがあるんだ。」
深呼吸をし、再び口を開く。
「最近、そっちの人間を襲う組織が増えてきている。そいつらがそっちの人間に変わってモンスターを倒そうとしてるんだが、負けているらしい。そして、そいつらが町に逃げてきたことでモンスターの大群が町に近づいてきてるらしいんだ。だから、みんなにはそのモンスターの討伐とその組織の身柄の確保をしてほしいんだ。」
「へぇー、まぁ、任せろって」
「任せてください!」
「まぁ、いけるっしょ」
「みんなならそう言ってくれると信じてた。みんなで頑張ろうぜ!」
「「「………「「おー!」」………」」」
皆は他の人たちとどうしようかとか、ワクワクしてきたぞとか、言ってるが僕からしたらそんなことはどうでもいい。
僕の目的はただ一つ。
この鳳雷を内側からぶっ壊すだけだ……。
「ミリヴィアちゃんどうかした?顔引きつってるけど。」
「何でもないです。ちょっと考え事をしてて。」
「よし!とりあえず日程とかはまだ決まってないんだけど早めに言っときたかっただけだからこれで解散!また今度ねー!」
「は~い」
「バイバーイ!」
「さいなら!」
皆元気だな……
僕はどうしようかな?とりあえず玲哉くんの元に行くか?
「ミリヴィアちゃんちょっといい?」
「はい?」
「奥の部屋行こっか。」
そう言い、団長は奥の部屋へと向かった。
行きたくなんて無いが、ここで逃げるのは怪しいだろう。
そう思い、ついて行く。
部屋の中に着くと、団長はドアを閉め、鍵も閉めた。
そしてゆっくりと息を吸い、声を発した。
「ミリヴィアちゃんの考えてることは分かるよ。」
「えっ?」
「とぼけなくていいよ。ミリヴィアちゃんさ、この団乗っ取ろうとしてるでしょ」
◇
「ドスン!」
「あれ?」
おかしいな。走って鍛冶屋に向かったはずだったんだが、こけちゃったか。
ミリヴィアのこと言えねぇな。
二人組が俺の近くに来て何かを話している。
誰だこいつら?俺は何をされるんだ?
「ここは?」
「待合室ですよ。」
「えっ……ってことは?」
「ええ、あなたは死んだんでしょう。まぁそっちの人間なんでそこまで関係無いでしょうけど。」
「なんで俺がそっちの人間って知ってるんですか?」
「ここをリスポーン地点にできるのはそっちの人間だけですし、まずここに急に現れた時点で確定ですよ。」
「へぇ~であなたは?」
「俺はロムドって言います。俺が死んだ理由はまぁ、強すぎるボスに皆で頑張って戦って惨敗したからですかね。」
「はぁ、ご愁傷様です。」
「いや、まぁもう今は生きてるんで。で、そちらはなぜ?」
「なんでか分からないんですよね。なんか町中を走り出したらこけて二人組が近づいてきたんですけど、気づいたらこうなってました。」
「それってもしかしてそっち狩りの人たちじゃないですか?」
「誰ですか?それ」
なにそのいかにもそっちの人間を襲いますよみたいな名前。
「そっちの人間を襲う組織で、最近多いんだよ。基本的には誘拐してそのまま生き地獄にさせるって聞いたんだけど……」
あいつか?
あのヤクザみたいなやつか?
確かに誘拐しそうな見た目してるもんな。
「まぁ、何はともあれ俺たちは死ねば生き返るんで。とりあえず生き返れたことを喜びましょう。」
確かに。それはそうだな。
「そうしますか。」




