一人一人の進む道
いずれ回収される(はず?)のフラグがいっぱいの話
◆
「お前どこ行ってたん?お前がいない間に仕事来たんだけど。」
「ごめん。友達と買い物に行ってた。結局その仕事どうしたの?」
「僕が代わりに仕事しといたよ。顔ほぼ一緒だし、バレないって────
「お前何してんの!?バカかよ!」
ボコボコと体を叩く。
「はぁ、お前は昔から変わんなぇな。で、どんな仕事だったの?」
「ん?あ〜どんなんだっけ?」
「知るかよ。お前が仕事したんだろ」
「えっと、なんか生き甲斐を探してる〜みたいなこと言ってたから適当に流しといたよー」
「ああ、そう。まぁうまく行ったならいいよ。」
「だよねー!やっぱそう思うよね!」
「はぁ、もうこんなことすんなよ。」
「はーい!」
◆◆
「明日ってここ集合で良かったですの?」
「ああ、明日こそあいつを倒すときだぞ。」
これまで5年をかけて準備してきたんだ。
絶対に負けてたまるか。
「明日が楽しみどすえ…」
「おう、あいつらの首、討ち取ってやりゃあ。」
「お前ら………頑張ろうな!」
こんなクセ強パーティーも明日で最後か……
意味分かんないお嬢様に、意味分かんないエセ京都弁野郎、そして意味分かんないクソ脳筋侍………
いつ見てもおもろいな、このパーティー。
「よし!お前達!明日の朝、ここ集合な!俺たちは今まで、よく頑張った。俺たちならあいつを倒せる!絶対倒すぞー!」
「「「オォー!!」」」
そう叫び、皆この野原から歩き出した。
全員、明日の戦いに勝てると信じて。
◆◆◆
私の朝は早い。
必ず5時には起きて、朝ご飯を食べる。
まず、キッチンに行き、コーヒーを入れる。
機械でコーヒーを入れている間に食パンをトースターに入れ、焼く。
朝ご飯の準備が終わると入れたコーヒーを飲みながら、新聞を広げ、読む。
至福の時間だ。
新聞でニュースを見つつ、ゆっくりとパンを口に入れる。
─────うまい。
そしてコーヒーを飲んでもう一度パンを口に入れる。
─────うまい。
ゆっくりと、そしてじっくりと味わい、朝ご飯を食べ進める。
食べ終わり、席を立つ。
後ろにあるキッチンに皿を持って行き、水で濯ぐ。
それを食洗機に入れ、電源をつける。
洗面所に行き、歯を磨く。
ブーブーブーブーブーブー
リビングの方でスマホが鳴る。
歯磨きをしながら、リビングに行き、スマホの画面を見る。
宮永からだ。
こいつなら歯磨きしながらの電話でも大丈夫だろう。後輩なんだし。
「おひおひ?おうはした?」
「ああそうやっはん?」
「おめん。おっとあって」
洗面所に行き、歯磨き粉を吐き出す。
そして口を濯ぎ、タオルで拭く。
ゆっくりとリビングに戻り、再びスマホを手に取る。
「で、結局どうしたの?」
「ああ、そう。ならいいんだけど………ちなみにあれってどうなった?」
「えっ……………?まじで……………?」
「分かった。すぐに向かうわ。」
急いで洗面所に戻り、顔を洗う。
そして、ヘアアイロンで急いで髪を整える。
普段だったらもっと丁寧にするが、今はそんな時間はない。
パジャマを脱ぎ、急いで棚から服をとって着る。
バックを取り、スマホをバックに入れる。
玄関に走って行き、ドアを開ける。
「いってきます。」と心の中で言う暇もなく、鍵を閉め最寄駅に向かって歩く。
早歩きで駅へと向かう。
駅に着くと、すぐに改札を通って電車に乗る。
会社は5つ先の駅だ。
朝早いため、満員電車とまでは行かないが、席は全部埋まっている。本当は座りたかったが、仕方ない。
駅を通るたびに人が増えていき、電車を降りた頃には押して押されての状態になっていた。
「すいません。降ります。」
道を開けてもらい、電車から降りて急いで改札に向かう。
駅を出るとすぐに会社に向かう。
早歩きで2分ほどで着いた。
ビルに着くと、急いでオフィスに入り、すぐに宮永の下に行く。
「お前昨日帰った?」
「帰ってないですよ。なんなら一睡もしてないです。」
「死ぬぞお前。」
「もう死にたいですよ。まさかあんなことになるなんて。いっそのこ過労死したら楽になるかなぁ………なんて。」
「死ぬなよ頼むから。お前が死んだら私の仕事が増える。」
「僕の命の心配はないんですか?」
「当たり前だ。私の仕事がこれ以上増えたらどうせ私も死ぬんだしな。」
「ハハッ、ジョーダンですよ。」
「それが冗談にならない日が来ないことを祈るわ」
「で、早速なんですけど、この資料を見てもらえますか?」
宮永がパソコンの画面をこっちに向けてきた。
「これは……?」
「ピンチですよ。このままだと僕たち仕事なくなりますよ。」
「それで済むなら安いもんだ。最悪第三次世界大戦が始まるぞ。」
「どうしましょう。」
「どうするも何も、急いで一からプログラムするしかないでしょ。」
宮永の席の隣の机に荷物を置き、パソコンを開く。
「いつまでに仕上げないとまずいですか?」
「軽く見積もって3日ってとこだろう。このプログラムは今日で完成させるぞ。」
「今日も徹夜ですかね。」
「二徹お疲れ」
「はぁ」
◆◆◆◆
「こいつぁ、おもしれぇやつらじゃねぇか?」
『ハッそんなことはどうでも良い。我の目標はただ一つ。そしてこの目標を邪魔する者は何人たりとも許すわけにはいかない。これだけは何があっても変わらない。』
「お前さんはなぁ、いつまで経っても頑固だからよぅ、みんな心配してるぜぇ。」
『我は我の意思に沿って生きる、ただそれだけだ。』
「悲しいモンだねぇ」
『お前の気持ちはありがたいが、私にはもう関係のないことだ。』
スッと体が消えてどこかに行った。
「フッ「私」かぁ、なつかしぃなぁ。
そうだよなぁ、ノクティルカ。」
◆◆◆で「急いで」を連発しすぎた……




