表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テアリレム・レラボ  作者: トマト野郎
闇夜に浮かぶ月
1/26

仕事のための趣味か?趣味のための仕事か?

世の中には大きく分けて二通りの趣味の楽しみ方がある。一つ目は仕事のために趣味をする。仕事のモチベーションアップのために趣味をするタイプである。

二つ目は趣味のために仕事をする。趣味に使うお金を稼ぐ為や気晴らしに仕事をするタイプである。

古賀俊也(こがしゅんや)は前者であった。

ブラック企業とまではいかないが毎日の残業と土曜日の出勤、大量の仕事内容に追われる会社に勤めている。だが、給料はよく日曜日は休みであるため、辞める理由も無かった。そんな彼を救う唯一の時間が日曜日の休みであった。その休みである日曜日は、彼の趣味であるゲームに没頭していた。そんな生活も悪くないと最近は思っている。


ある日の日曜日、いつも通りゲームをしていた。


「くそ!仲間が弱いんだよ!

俺は悪くない!こいつらが悪いんだ!」


ここでストレスを発散しないと死んでしまうと分かっているからこその口調であり、普段はもっと心優しい性格と口調であると自負している。

俺は仕事が嫌いである。やりがいなど一ミリも感じたことないし感じたくもない。金のためだけに働いていると分かっているからこそ、このゲームの時間が異様に楽に感じる。そんな生活を続けていたある日──


「おめでとうございます!」


頭の上に鐘が出てきてガンガン鳴った。仕事の昼休憩に屋上で黄昏れてただけだったのに何が起きたのが分からず固まってしまった。


「あなたはこの生活が嫌だと思っていますか?」


急に鐘が鳴り、そこから急に声がしてビビらないはずがない。


「なんですか?急に」


疲れているのか何故か意外と納得できたが、それでも疑問はいくらでも出てくる。


「なんか鬱そうな人に声をかけて、人生やり直しキャンペーンを押しつけてこいと言われまして」


誰に?と思ったが、そんなことよりやり直せるならしたいことがたくさんあった。


「まじで?詳細を教えてくれませんか?」


「いいでしょう。まずあなたには二つの選択肢があります。一つ目は今の時代の赤子からやり直すこと。死んだら終わりです。二つ目はゲームみたいな世界、つまり異世界的な感じの場所で赤子から生きていくこと。こちらの場合は死んでもリスポーン的なことが起きます。」


「なるほど。現世でやり直すか、異世界転生するかの二択ってことですね。」


「まぁ、簡単に言うと、そうなりますね。」


これは夢か?正直この生活にはうんざりしてた。どうしようか、優柔不断な俺には難しい。


「どちらも行き来するって可能ですか?

例えば現世で生まれた家にゲート作ってそこで行き来するとか。」


選べないときの必勝法。それは、どちらも選ぶ。こうすれば悩まずに済む。


「可能ですが、その場合どっちかの世界に入っている間はもう片方の世界ではいないことになりますし、現実世界の方で死んだら異世界の方でも消滅した扱いになり、次はもうそのまま天まで行きます。」


「構いません。そっちの方が楽しそうなんで。」


「ではその2つを行き来するならば、命に足して更に代償が必要でして、一億円程頂戴する形となります。」


一億円!?俺の全部の貯金でも六千万位だぞ?生活費とゲーム代以外ずっと貯金してたんだぞ!?


「今あるお金全部と残りは転生後で払うはだめですか?」


「まぁいいでしょう。ではあなたの口座から全額引き取らせていただきますね。」


「なんで口座知ってるんですか?」


「そりゃそういう仕事ですから」


確かにこれ以上深掘りするのもよくないか?いやけど詐欺られてそう……

そういうことはアニメや漫画では言わないお約束だし無視かな。


「じゃあもう早速転生したいんですけどどうしたらいいんですか?」


「命が代償なので何でもいいので死んでください。」


「ここから飛び降りればいいんですか?」


「はい。」


無理でしょ。普通に考えて俺別に自殺願望あった訳じゃないし。


「飛び降りれないなら押してあげましょうか?」


「は?」


なんか宙に舞ってる。


「あ゛~!し゛に゛た゛く゛な゛ぁ゛ぁ゛~~い゛!!!」


「あっ!一つ言い忘れてました───」


ベチョン!










目が覚めると白い空間でさっきの鐘が浮いてた。


「言い忘れてました。この生活のトリセツ的なのを頭に突っ込んであるので念じれば自分しか見えないホログラムで確認できます。では二度目の人生頑張ってー!」


「ちょっと……えっ!?」


どういうこと?と聞く間もなく目の前が白くなった──










今度こそ目が覚めるとそこには美人とは言い難いが決してブスではない女性の乳が前にあった。このとき直感的に転生したんだと気づいた。


「お母さん、赤ちゃんはこちらで預からせていただくのでしばらくおやすみください。」


「ありがとうございます。バイバーイりょうやくーん」


俺の名前はりょうやって言うのか。


「ここで休んでてねー。」


赤ちゃんのベッドみたいな場所に置かれた。とりあえずさっき言われたトリセツみたいなのを開いてみたい。鐘によると念じるらしいので「トリセツ開け」と念じると目の前になんか出てきた。

所持金-38240000円…………?そういう扱いってことか!?

終わった………。転生生活初っ端から借金生活だ。


「あの鐘やっぱ詐欺ったな。

これじゃ一生何も買えないじゃん。」


そうつぶやく。赤子なのにしゃべってはいけないと気づいたため、これからは極力しゃべらないようにしようと誓う。

まぁどうせ異世界で稼いで現実で借金返済出来るんだろうけど………。今居なくなるとめんどくさいからしばらくは異世界行けないな……

書くの楽しい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ