時を遡った英雄は、主人の幸せを守りたい。
レナリア・ライグランツ候爵令嬢は、お人好し過ぎるおバカである。彼女は、幼少期に助けた少年ルフレを従者に、日々を過ごしていた。
ルフレは戦争を終結させた英雄として、国王から褒美を賜ることになった。彼が真っ先に求めたもの。それは、幼なじみのレナリアだった。彼は、出逢った日からレナリアを慕っていたのである。王に婚姻を認めて貰い、彼は「レナリアを幸せに出来る」と喜んだのだった。しかし、それは叶わなかった。結婚式前夜、レナリアが殺されてしまったのである。レナリアの日記を読んだ彼は、人々の幸せを願い、散っていった彼女の為に、時を遡っていた―――
ルフレは戦争を終結させた英雄として、国王から褒美を賜ることになった。彼が真っ先に求めたもの。それは、幼なじみのレナリアだった。彼は、出逢った日からレナリアを慕っていたのである。王に婚姻を認めて貰い、彼は「レナリアを幸せに出来る」と喜んだのだった。しかし、それは叶わなかった。結婚式前夜、レナリアが殺されてしまったのである。レナリアの日記を読んだ彼は、人々の幸せを願い、散っていった彼女の為に、時を遡っていた―――