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裏切りと恋の協奏曲  作者: 磯城(シキ)
8/73

何やってんだ

登場人物について軽くまとめておきます。


・海川勇樹:主人公 彼女を親友に寝取られる敗北者?

・塩谷相馬:おそらく、相棒枠。そして、厨二病。実はいい奴。

・中山健汰:元親友 学年一のイケメン 主人公の彼女、小泉優花をNTRした張本人 

      通称N

・小泉優花:主人公の彼女 浮気していた。

・恋愛強者(主人公の翼):ヤッホー掲示板に主人公が寝取られたことを呟いた時に解決方法

を教えた人

・野中先輩:バスケ部部長 粗野な感じがあるが実は…


とりあえず、こんな感じです。これから増えていくと思うので、時々再掲します。

それでは本編へどうぞ。

 「ああ、音楽部疲れたー。」


なんて言いながら家に帰る。特にそのあとNについて話すこともなかったので、話題にはのぼらなかった。


 「ただいまー。」

 「おかえりー。」

 「おかえりなさい。」


二人の声が聞こえる。


 「あれ、帰ってきたんだ。」

 「ひどいなあ。お兄ちゃん。大事な妹の帰ってくる日を覚えていないなんて。」

 「ごめん。」


妹が修学旅行に行ってるのは覚えていても、いつ帰ってくるかまでは把握していなかった。いや、把握していたのだが、ここ最近のゴダゴダで忘れていた。


えっ、お前に妹なんていたのかって?いますよ。

紹介しておくと、妹の名前は海川亜美。中学生だ。兄の俺がいうのはどうかと思うが可愛い。バレー部だ。


 「ねぇ、お兄ちゃん。お兄ちゃん!」


あと、大事なことを忘れるところだった。ブラコンだ。かまってくれ、かまってくれでうるさい。まぁ、それでもやはり俺と母の二人の生活より三人の生活の方が盛り上がる。

父はどうしたのかって?死んだ訳でも、離婚したわけでもなく、シンガポールに単身赴任しに行っているだけさ。


 「どうした?」

 「暇だから何かしよ。」

 「勉強やっとけ。」

 「お兄ちゃんのケチー。」


まぁ、こんな感じだ。

心は間違いなく和む。ここ最近のゴダゴダのせいで荒んでいた心を少し洗い流せた気がする。楽しい。


ー翌日ー


 バスケ部の朝練に出るため、朝早くに家を出る。


 「おはようございます。」

 「おう、おはよう。海川。あれ、中山は?」

 「いないんですか?珍しいですね。」


なぜ、あいつの話をしなければならないのだろうか。顔が歪んでるかもしれないがそんなことに構っている暇もない。疲れるのだ。


ー朝練終了後ー


 Nは学校にまだきていなかった。そして、一限が始まっても、まだこなかった。少し不安になる。なぜだろうか。奴には恨みしか無いはずなのに。この不安を胸に押し込んでいると一限の終わり頃に奴はきた。

そして、授業が終わると、


 「どうした朝?今日朝練あったぞ。」

 「ああ、知ってる。ちょっと寝坊して。」


そう言いながらも少し目が泳いでいた。俺はそれについて分からなかったが、深く追求するつもりはなかった。奴と話したくもないしな。


 「ふーん、そうか。珍しいな。」


その後は、塩谷君と話したり、読書したり、まぁ後は音楽をきいたり。そうそう、関係ないかもしれないが、音楽は素晴らしい。俺はワルツを聴くのが好きだ。特にショパンのワルツ69−2は良い。まぁ、その好きな曲や月光を聴いていた。授業中は睡眠学習をした。そんな感じでダラダラと放課後まで過ごしていた。


 「今日バスケ部行く?」

 「いや、ちょっと今日用事があるから。」

 「ふーん。まぁ、いいや。俺も行かないし。じゃあな。」

 「ああ、じゃあな。」


と言って奴はパッパと帰っていく。 

とりあえず、塩谷君に話に行くか。


 「塩谷君、Nが部活に行かなかったよ。」

 「そうか、遂にこの時が…。」


いや、魔王戦を控えた勇者様か。


 「行こうぜ。」

 「すまない。今日は予定じゃなくて右手が疼くからちょっと…。」


あえて、何も突っ込まない。


 「そうか、わかった。一人で行くわ。」

 「すまない。僕の力不足ばかりに…。」

 「じゃあ、明日結果伝えるわ。」

 「うん、頑張ってくれ。」


と言って校門を出てから気付く。


 「あれ、どうやって、あいつに会うんだ。」


今までは歩いてたら偶然出会えたからいいもの…いや、良くは無いが、さあどうしたものか。


 「ううん、どうするかなぁ。ブラブラしてたって流石に三度も偶然は続かないしなぁ。」


その瞬間だ。俺は奴を見つけた。だが、俺は目を疑った。奴の隣にいたのは俺の想定外の人物であったからだ。


いいねを押していただけると幸いです。

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