事実の告白
「ああ、相馬君か。おーい、相馬君、海川君が呼んでるよ。」
「はーい。」
と言い塩谷君が向かってくる。
「どうしたの?急に。」
「ちょっと、話したいことがある。今、ちょっといいか?」
「うん、いいけど…珍しいね。中山君じゃなくて、僕とは。」
「悪いけど、そいつの名前はなるべく出さないでもらっていいかな?」
俺の顔を見て何かを察した様な顔になる。
「なんかがあったんだね。喧嘩でもしたのかな?」
「それは後で話す。ちょっと屋上に行こうぜ。」
了解も取らずにスタスタと階段を上がって行く。
塩谷君は俺の後ろについてくる。
屋上にたどり着く。そこには、俺ら以外誰もいなかった。
「それで、話って何?流れ的に中山君…いや彼が関わっているんだろうけど。」
「相談する側として申し訳ないが他言無用で頼めるか?」
「了解、別にいいけど。」
「じゃあ、話すぞ。」
塩谷君が息を呑んでいるのを感じた。
「俺の彼女、小泉優花は親友中山健汰にNTRされた。」
「嘘だろ…彼女いなかったけ?彼には。」
「いたさ。それにも関わらず俺の彼女を寝取った。」
「ちょっと待ってくれ、にわかには信じにくい。君の言葉とは雖も。なんか、写真とかはないのか?」
「今見せる。」
と言って、僕は写真を見せる。
彼がその写真を見て、呆気に取られている間に彼について説明しよう。
彼の名前は塩谷相馬、音楽部に所属している。クラスは違うが、同じ部活ということもあって、たまに話す仲だ。ちなみに彼はフルートを俺はピアノを担当している。
ちなみに彼女はいないし、そこまでイケメンではない。とは言っても、イケメンの部類に入るかもしれない。あまり喋らない所謂「隠キャ」である。身長は170cm位である。
「まさか、彼が寝取るとは…それで、僕にどうして欲しいんだ?」
「手伝ってほしい。あいつらに復讐を加える。」
「あいつらということは…。」
「小泉優花にもだ。」
「ふーん。なるほどいいよ。」
「!!!そんな簡単に受けちゃっていいのか。たぶん愚痴が多いぞ。」
「NTRが嫌いだからね。そんな逃げ方は許さない。正義の翼だからね。」
そう、聡明な読者の皆様ならお気づきいただけたであろう。彼は、塩谷君は厨二病が治っていない。
彼の名誉のために言っておくが、塩谷君は癖があるがいい奴である。
「それで、結局何をするんだ?奴らに事実を告げて、別れるのか?いや、それじゃ浅いな…。」
いや、SA○のキリト君か、顔に手を当てながら言うなんて。
「公衆の面前で奴らの行ったことを曝け出す。あと、中山の彼女にもあらかじめ事実を伝えておく。それ以外、特に決めていない。」
「ほとんど、no plan か…というか、なんで、まだ中山の彼女にはこの話を言わないんだ?」
「あまり、心配をかけたくない。」
「あれ、海川君にとって中山…いや、やつの彼女は大事な人なの?」
「まぁ、昔色々あってな。」
やばい、口癖になってしまいました。字数少ないです。今後増やします。
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