予想=期待
すみません。前話で亜美となっていたところは優花に訂正させていただきました。妹と彼女さんを間違えていました。申し訳ありません。
誤字報告の方ありがとうございました。これからもお願いします。
話が決まると優花はNに話しかける。
「じゃあ、乗ろう!」
そしてNは頷く。
「ああ。」
奴らは観覧車に向かい動き出す。
「俺らも行くか。」
「ええ。」
俺も菜月に声をかけ動き出す。
そして、観覧車に着く。
先に着いていたNはこちらに向かってきて俺らに話しかけてくる。
「先に乗っちゃうぞ。」
「ああ。」
俺はどうでもいいので適当に返事をする。
Nは優花のもとに戻り何か話しかけて観覧車に乗り込もうとする。
「どうする?」
「乗らないの?」
「…いや。」
俺は菜月に違うことで尋ねたのだが、普通に考えて伝わるはずもなかった。
奴らの隣のやつに乗るかどうかの質問であったのだが。
怪しまれるような行動は避けてすぐに乗り込むことを決意した。
流石に俺らが隣にいれば奴らもすることがないだろうとの判断もあった。
「乗るか。」
「…。」
俺は菜月に話しかけ奴らの隣のゴンドラに乗り込んだ。
気まずい。というよりすることがない。
何をすればいいんだ?
なんとなく外を見る。
雲が少し浮かぶ夕方の空であった…。
俺がしばらくそうしていると菜月が話しかけてきた。
「ねぇ、勇くん。」
「えっ、何?」
「その…」
「?」
菜月は何かを言いたそうにしているが俺には分からなかった。
「いや、やっぱいいや…。」
「ん?そう?」
何だったんだ?と思い後ろを向くと奴らのゴンドラが見えた。
奴らはゴンドラ内で隣り合って座っていた。
まだマシだな、と思い前を向くと彼女も俺の後ろを見ていた。
ちょっと可哀想というか何というか複雑な気持ちを抱き俺は目を閉じる。
するとその時俺に天啓のようにあるお方の言葉が頭に浮かぶ。
『親友の彼女に打ち明けるなりNTRなり…』
ここはチャンスじゃないかと、俺の勘が言った。
さぁ、どうする俺?
次話あたりで他人視点が混じる予定です。