激励
すぐに奴、相馬から返信が返ってきた。
『予定ないなら行ってくれば。』
『怖いじゃん実際に会ったら何を言うか分かったもんじゃないし…。』
思った通り送ると電話がかかってくる。
何でメールじゃないんだなんて思いながら電話に出ると、すぐさま相馬は話し出す。
「おい、お前は諦めるのか?怖いからって逃げるのか?何でそんなに怯える?あいつらはまだ何も知らないんだ。わざわざ知らせるような真似を何でしようとする?」
ほとんど口を挟む暇もなかったので少し途切れたところで口を挟む。
「怖いものは怖いし、逃げたいんだよ!」
「逃げたい?逃げたいなら、諦めればいい。自分の人生を諦めれば恐怖も何もしなくて済むぞ。抗う人間と自殺する人間がいるのは何でだ?自分のこれからの人生と過去を天秤にかけて、死ぬ人と抗う人は生まれる。少なくとも抗う人間は天秤にかけられる余裕があるんだ。ここまでお前は生きている。天秤にかけろ、お前は諦めるな。お前が死ねば悲しむ奴はいる。何もせずに死んで奴らに何も出来ずに屈せられるのか?お前はそんなに低いプライドの持ち主なのか?男なら逃げるな!後ろを向いても何も起きない。前を向くことで初めて俺らは人として生きていけるんだ!」
俺は相馬のセリフに何も言えなかった。
恥ずかしかった。
俺が巻き込んだのに、俺が止めようとしてそれを止められる。
なぜか分からないが、ああ言われるとやらないわけにはいかなくなる。
「すまなかったな、相馬。俺はやるよ。」
「そうか…。頑張れ。」
「ああ。じゃあな。」
電話を切り、自分の頬を軽く叩く。
「やるか。」
と呟き、優花とデートの約束をする。
10分後、どこに行くかが決まり、俺はスマホを置く。
『土曜日10:00にシンギン遊園地ね。』
『了解。』
疲れた。ただのやり取りで疲れていてはとは思うが疲れたので早かったが眠りについた。
そして、同刻ある人とある人のメール
『菜月、土曜日にシンギン遊園地行かない?』
『いいよ。』
不穏な影が漂う。あと、三日。
過去一文字数少ないです。今後少し足されると思います。
星といいねを押してくださると嬉しいです。