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裏切りと恋の協奏曲  作者: 磯城(シキ)
17/73

弱点

没案ですが、前々話(15話)の続きとなります。

本日最後の授業の終了を知らせる鐘が鳴る。


 「終わったー。疲れたー。」


なんて俺が言いながら体を伸ばしていると相馬がやってくる。


 「じゃあ。行こう。」

 「ああ。」


Nが何か言いたそうにしていたが、気付かない振りをしてパッパと教室を出る。

歩きながら適当な話をする。


 「そういえばさぁ、好きな人いんの?」

 「@#*¥*-#-¥#-@22-#*;-%*43@156-〜6(446¥」


やばい。相馬が壊れた。

 

 「大丈夫か?」

 「3--¥##-2-¥%*¥(531-3##*%@#*;〜;-*¥%@7」

 「おーい。おーい。戻ってこーい。」

 「はっ。僕は一体?」

 「俺が好きな人の話を持ち出したら急にバグり始めたんだよ。」

 「@#*¥*-#-@22(以下略)」


面白い。弱点が分かった。


 「止めてくれ。その話は。あと、つらくないのか?その話をしてて…。」

 「別に、大丈夫さ。」


全然大丈夫ではないが、その気持ちは押し隠す。


 「まぁ、いいけどな。肩の力抜けよ。」

 「?」


どういうことだ。見抜かれたのか?


 「ありがとな。」


小さくどういたしましてと聴こえた気がするが気のせいだろう。


そんなくだらない話をしていると家に着いた。

俺が立ち止まると相馬が呟く。


 「ここかぁ。」

 「ああ。行くぞ。」

 「えっ!ちょい待…」

 「ただいま。…ん、入らないのか?」

 「いや、入るけど、お邪魔します。」

 「…。お兄ちゃん、その人誰?」

 「ああ、こいつは…」

 「はじめまして、塩谷相馬と申します。いつも、お兄さんにはお世話になっています。」

 「ん、上がって。」

 「ちょっ、自己紹介くらいしろよ。」

 「いいからいいから。」

 「ほら、塩谷君もそう言ってるでしょ。後でするから。入っちゃって。」


と言い逃げるように亜美はリビングの方に行く。あいつちょっと顔が赤かったなぁ、風邪でも引いてんのかななんて思いながら相馬に謝っておく。


 「ごめんな。妹が。」

 「いや、良いんだけど、何で妹さんと普通に接せられるんだ?裏切られたんじゃ?」


何故か声をひそめているので俺も小さな声で答える。


 「家族だからな。話せば分かると信じてるんだ。亜美が生まれてからずっと一緒に育ってきたんだ。」

 「そうか…。」

 「今日の授業中にずっと考えてたんだ。俺が何をしたいのか。」

 「それで決まったのか?」

 「いや。だが、俺は奴から奪う。奪われた分は屈辱山盛りで返す。」

 「…そうか。」

 「お兄ちゃん、塩谷君、何してるの?玄関で戯れてないではやくー。」

 「行くか。」

 「ああ、行こう。」


そして俺らは決戦の地、リビングに向かった。


 「座って座って。お菓子と飲み物置いとくね。じゃあ、ごゆっくり。」

 「ちょっと待ってくれ。…。相馬から話があるって。」

 「私に?」


顔がやはり赤くなっている。

相馬が尋ねる。

 「ちょっと時間もらってもいい?」

アドバイス待ってます。

星といいねを押してくださると嬉しいです。

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