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プロローグ#0

神に愛された娘は世界を旅するプロローグ


思えば、そうなっちゃうような節は今まで何度もあったかもしれない。


私は連日の様に机に向かってペンとノートをもち何日も徹夜していた、俗に言う受験生と言うやつだ、その日もいつもと変わらない夜だった、机に向かってペンを取り、ノートを書いていた。


ただ1つ違った事があるとすれば、私の何処か幼稚な部分がこんな深夜にお菓子でも買いに行ったら楽しいんじゃないかな?と、子供の頃に親の言いつけを破りたくなってしまう衝動に似たようなものに駆られてコンビニへ行ってしまった事くらいだ。


近くのコンビニは歩いて五分くらいの距離にあるし、車の通りも少ない、夜に行ってもさしたる危険は無いだろーなと。「普通」に私はそう考えていた。


事故なんて偶然が重なり合って起きるものだと言うのに、だと言うのに、私は全く1片も一欠片の警戒心もなく、普段通りに通りを歩いていた、歩いてしまっていた、事が起きたのは一瞬で、私がたまたま寝ぼけ眼を擦りながら、たまたま横断歩道を渡っている最中に、たまたま止まりきれなかったトラックが突っ込んできた。


その時のことは正直よく覚えていないけれど、もし目を開けていたら、もし今いるのが横断歩道じゃ無ければ、もし。。。なんて考えても仕方の無いことを考えていたように思う。


前世の私の記憶はここで途切れている。


---------


そして今いるのがココ!真っ白で清潔感溢れる部屋!全ての調度が真っ白に染め上げられた純新無垢な部屋!どこを見ても白!白!白!もうちょっとデザインの仕方もあったでしょーにと言いたくなるような有様だ、ホントに真っ白


もっとも調度品や白を基調にした天蓋やベッドはどれも一級品を思わせる素晴らしいものという事は言うまでもないかもしれないけれど。


っと、そう戸惑っている最中に白装束と言えばいいのだろうか?袴のほうがイメージとしては近いかもしれない、そんな服を纏った金髪碧眼の誰が見ても振り返る程の美青年が扉から出てきた。もしかしたら天使なのかもしれない、いや、天使でしかない(確信


今こんなに意味不明な状況で無ければ私だったらもう近づいてハスハスしちゃうくらいである、気持ち悪いって?気にしない気にしない。気にしたら負けだよ!受験の疲労が祟ってんの!それぐらい許して!


「それで、貴女は石下 結衣さんで間違いありませんか?極度の疲労、度重なる不運によって命を絶たれてしまったと聞いていますが、間違いありませんか?」


???うん、間違いはないから間違ってないってこたえとこっと。


「はい、そうですが、ここは何処ですか?天国ですか?地獄ですか?何で真っ白何ですか?私はこれからどうなるんですか?」

「一度に沢山お聞きになられても私の口は1つなので。1つづつ説明させていただきますね」


うーん恥ずかしい、いくらテンパってるって言っても、イケメンの前で恥かきたくなかったのに。。。


「まずここは"天界"という概念です、場所ではなく数多の世界の人や物、それらの想い、即ち感情によって成り立っています、あなた方の世界では空や海、植物などは思念を持っていないと考えがちですが、あれらも立派に思念を持っていますので、今後はお忘れなきようお願いします」


ふんふん、いいね分かりやすい、でも植物とかも物考えるんだね〜、初めて知った!。。。

普段踏みつけてる雑草ちゃんごめんね。。。許して、悪意は無かったんだ。。ホントだよ?


「真っ白なのはあなた方の描いている神の像というものが、こういう場所に住んでいるんだろうなと思い描いているからです。願いの具現化、といったところでしょうか」


ふいーん、確かに、神様って清楚なイメージあるし、白が妥当なのかも知れない。え?ゼウスが浮気して神話は始まったって?そんなこと誰も聞いてないです黙っててください。神様は清楚なんです、私この天使み。。。天使な男の人が浮気とかしてたら死んじゃうまであるんだから。


「最後に、貴方がすることですが、特にありません、お好きに過ごして下さい。神様の気紛れです、あの人達も"遊戯"が好きなので、貴女の進退にも興味を持っているみたいですよ」 


うーん、何にもないのか、嬉しいのか、悲しいのか。勉強ばっかりしてたからなぁ、急に何もしなくていいよって言われちゃうと、思ったより寂しいもんだね〜。


それはそうと、興味を持ってるって。。。遊戯って。。私は遊び道具じゃないし。。別に、まーいいけどね!次の世界はもっとのびのびと生きるんだ〜っ、あ、でもどういう風に生まれるのかは気になるかも。。。


「その、私ってどう生まれるんですか?生まれてすぐ病死とかは。。。」


「貴女は一定以上の身分の家に生まれますよ。ご安心下さい。餞別代わりですがこれから貴女にスキルを選んで貰います。本来はランダムなのですが、これも遊戯の一環ですので...スキルの説明など必要ですか?」


うーん、子供の頃ゲームとかしたし、なんとなくはわかるけどこことは違うかも知れないし一応聞かなきゃかも


「良ければっ!お願いします!」


「では説明させていただきます、まず最初に、スキルには幾つか種類があります

・固有スキル

・攻撃系スキル

・防御系スキル

・召喚系スキル


です、スキルの性能は付属する星によってわかります。そしてサブスキルという物が複数存在します。例えば

製造スキルの中でも鍛治スキルや調理スキル、はたまた製紙スキルなど様々です。サブスキルは数が多すぎるので割愛しますね、固有スキルの説明などは秘密になっていますのでご容赦ください。」


「貴女には固有スキルを一つ、攻撃系スキルを一つ、防御系スキルを一つ、召喚系スキルを一つ、そしてサブスキルの中で一つ。合計5つ選んでもらいます」


「それと、この世界はレベルによって強さが変わります、強くなれば貴女が思うような自由な暮らしができることでしょう。称号なども集めてみるといいかも知れませんね、ステータスに補正がつくので」


「さて、説明は以上となります、質問などありますか?」


うーん、正直もっと詳しく聞きたいけど、それは行ってからのお楽しみにしよっかなぁ。。


「はい!大丈夫ですっ、ありがとうございした!」


「そうですか、ではスキルの目録をお持ちしますのでお待ち下さい」












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