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爆縮と体温の機知(5)

オニオン フォンデュー

すりおろした玉ねぎを

フライパンで炒める

弱火でゆっくりと

飴色になっていく

甘い香りとバター

特に何も考えず

その過程だけが

やりたかったから

今日のメニューは

まだ決まっていない


特におかしなことは

無いでしょう

みんな

楽しいことだけをやりたいと

考えているのだから

それと何ら変わらないこと

時間があるなら

やってみるでしょう

後先、考えず

他人から見れば

意味の無いことだけれど

意味なんて自分で作る物

誰にも遠慮なんて要らない


身体で楽しいを理解し

行動で表現している

それには誰の否定も

当てはまらない

まずは

存在を認めるしか無い

批判はあって仕方ないけれど

それと向き合うかは

自分にとって自由だから

時間の中に存在を作ることを

幸せにしてあげなきゃいけない


消えてしまうことがあることと

消してしまうことは

同じじゃない

行動で表現することを

消してしまうのなら

善悪の判断なんかせず

片っ端から

殆どのことが

消えてしまうことになる

判断したら

そいつが神様みたいに

成ってしまうから

全部が飴色になって

後は焦げ付いて行くだけ


無くなる会社

無くなる服

無くなる家

無くなる、無くなる

技術もデザインも

無くなる形は全て表現

人工物は全て表現だ

何かに対するリスペクトであり

何かに跪く敬愛である

フライパンの上が

熱くなり過ぎるなら

焦げ臭い物だけが残って行く

何の料理も作れない


ひき肉があったかな

無いなら作れば良い

ハンドルをクルクル回して

今日はハンバーグにでもしよう

混ぜ込んでおけば良い

自分の好きな物を

自分の大切な物を

嫌いな物だって良いんだ

それがあることが良いんだ

綺麗な丸の上を

少し凹まして焼く

ソースは市販のデミグラス

でも、ハンバーグの上にはかけない

塩で食べたい時もある

自由なのだ

誰かの自由と一緒に

自由なのだ















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