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おいらんセミナー93
「そんなのは詭弁もいいところじゃない。醜い高官や官僚共の覇権争いに、何が博愛精神を差し挟んでいるのさ。そんなのは本当に根も葉も無い詭弁で、あんた気が狂ったのかよ!」と七瀬は喚いた。
七瀬が喚き散らす。
「そんなのは詭弁もいいところじゃない。醜い高官や官僚共の覇権争いに、何が博愛精神を差し挟んでいるのさ。そんなのは本当に根も葉も無い詭弁で、あんた気が狂ったのかよ!」
菜摘が反論する。
「泥沼の政争には言わば美しい心の入り込む余地が無いと決めつける考え方の方が、正に差別偏見蔑視以外の何者でもないと、私はそう思いますが?」
七瀬がせせら笑い言った。
「強欲貪欲玉虫色の泥沼合戦の何処に美しい心の入り込む余地があるのさ。ふざけないでよ!」
菜摘が怯まず言った。
「それは明らかに差別だと私は思います」
七瀬が食ってかかる。
「差別もへったくれも無いじゃない。それが文句無しの現実なのだから、阿婆擦れが!」