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おいらんセミナー90

「いえ、世界には悪の華に染まらない博愛精神に則った美しい心を持った人々も沢山いるのです。やがて大自然の淘汰が全ての人々を飲み込み滅ぼすにしても、私は悪の華ではなく刷新された美しいだけの心の広がりを目の当たりにしたい。それしか無いのです」と菜摘は言った。

風俗研究家が言った。




「いずれにせよ、この大地は大いなる自然に依る大粛正、淘汰が成される宿命ならば、それをわざわざ悪の華たる人間自らがして、足の引っ張りをしても単に腐り切った醜いだけの貪欲強欲に則った争奪戦であるならば、そんな事は無意味、何を今更と言った塩梅ではないか。わしはそう思うがのう」




菜摘が唇を噛み締めてから、おもむろに言った。





「いえ、世界には悪の華に染まらない博愛精神に則った美しい心を持った人々も沢山いるのです。やがて大自然の淘汰が全ての人々を飲み込み滅ぼすにしても、私は悪の華ではなく刷新された美しいだけの心の広がりを目の当たりにしたい。それしか無いのです」




七瀬が再度嘲笑い喚いた。





「だからそれが悪の華たる人心の粛正や刷新では無理であり、自然淘汰の後は美醜織り交ぜて、全ての人間が滅びる道理ならば、心の美しさもへったくれもないと、私は言っているのだよ。そんな道理分からないのか、阿婆擦れが!」

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