表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/145

おいらんセミナー88

「その意見に私は真っ向反対します。悪が悪を滅ぼす、その構図が最後の粛正であっても、私はその勝利する悪が、我が国の悪であると信じたい。さもなければ到底やり切れません」と菜摘は言った。

ホスト亭主が言う。





「彼等の我が国に対する大衆操作は既に完成域にあり、この教科書記載を惹起として、最後の粛正が成され、我が国は完全に北の掌中に収まると、おしゃるのですか?」





風俗研究家直線的にホスト亭主を見詰め答える。




「その通りじゃ。悪が善をくらい、より大きな悪の華となり、百花繚乱と咲き乱れ、この国を覆い尽くすのがわしには見えるのじゃ」




ホスト亭主が頷き答える。





「成る程。過去に行われた悪の華に依る粛正の嵐の総仕上げという事ですか?」





風俗研究家が言った。




「そうじゃ。完璧なる悪の華の権化こそが北の我が国植民地化なのじゃ。その為の粛正の発端こそが、正に教科書に載る、その事なのじゃとわしは思う。そして北たる悪は完全無欠になるのじゃ」





菜摘が反論する。





「その意見に私は真っ向反対します。悪が悪を滅ぼす、その構図が最後の粛正であっても、私はその勝利する悪が、我が国の悪であると信じたい。さもなければ到底やり切れません」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ