おいらんセミナー64
「いえ、ここにいる他の大学生のように前向きに急進派的に国の将来を考え、粛正の嵐が吹く事を強く望んでいる人もいれば、私のように薄汚れた国の将来などにちっとも希望など見出ださず、ひたすらオタク的に自分の世界に引きこもり、何かしら達観して滅びたら滅びた時だしその時は皆さん一緒に死ねばいいなと。それならばニートよろしく平和ぼけし騙され続けていたいなと、そう考えている若い人達も多いし、ただ私達は何も知らないお馬鹿さんではなく、あらゆる情報を掴んでいて、そうならざるを得ない若い人間という事です。すいません、拙い説明で」と黒いスーツの女子大生は言った。
講師が黒いスーツの女子大生に質問する。
「つまりあなた粛正の嵐が吹き荒れるのには反対の保守的ノンポリ派で、我が国の平和が保たれオタク的に平和ぼけしていたく、シャブ漬けにならず、詐欺等にも会いたくないから、このセミナーに参加したのですね?」
黒いスーツの女子大生が答える。
「はっきりと言えばそうなります。ある意味私達国民が平和ぼけしていられる状況をその巧みな操作に依って演出してくれている北絡みの政府高官やエリート官僚にも感謝していて、そんな状況を粛正の嵐などに依って崩されたくないというのが本音ですね」
講師が尋ねる。
「そうですか、ところでどうですか、そんな考え方が、大学生の大半を占めていると貴女は思っていますか?」
黒いスーツの女子大生が答える。
「いえ、ここにいる他の大学生のように前向きに急進派的に国の将来を考え、粛正の嵐が吹く事を強く望んでいる人もいれば、私のように薄汚れた国の将来などにちっとも希望など見出ださず、ひたすらオタク的に自分の世界に引きこもり、何かしら達観して滅びたら滅びた時だしその時は皆さん一緒に死ねばいいなと。それならばニートよろしく平和ぼけし騙され続けていたいなと、そう考えている若い人達も多いし、ただ私達は何も知らないお馬鹿さんではなく、全てを情報として知っていて、そうならざるを得ない人達も多いという事です。すいません、拙い説明で…」