おいらんセミナー62
「私は北が何故直接我が国を攻めて来ないのかを考えた時、北にとって金の成る木である日ノ本の国は攻めるわけが無いという前提の本に、私は風俗研究家の先生の味方でもあり、敵でもあるわけです。私はこの姿勢を貫いて、亡国日本を救いたいのです」と黒いスーツを着た女子大生は言った。
黒いスーツを着た女子大生が挙手して口を挟む。
「私は今風俗研究家の先生がおっしゃている事には賛成です。何故ならばこれは特殊な事柄なので、少しの間耳を塞がないで聞いて下さい。まず第一に私は風俗研究家の先生とは少し見解に温度差がありまして。その温度差というのは、我が国の官僚機構全体が何かしらの形で北と癒着し、この国をしゃぶり尽くしているからこそ、粛正の嵐が吹けば、三権に跨がる官僚役人政府高官機構は壊滅してしまい、国自体が機能しなくなり、完全にサボタージュを引き起こしてしまうと思うから、賛成なのですが…」
風俗研究家が怪訝な顔付きをしてから黒いスーツの女子大生を見遣り告げる。
「おい、女子大生君よ、その見解は結論はわしと同じじゃが、後部分はまるで天と地程に掛け離れている見解ではないか。あんたはわしの味方なのか敵なのか、どちらなのじゃ?」
黒いスーツを着た女子大生が答える。
「私は北が何故直接我が国を攻めて来ないのかを考えた時、北にとって金の成る木である日ノ本の国は攻めるわけが無いという前提の本に、私は風俗研究家の先生の味方でもあり、敵でもあるわけです。私はこの姿勢を貫いて、亡国日本を救いたいのです」