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おいらんセミナー54
「ならば、北との加担も有り得るという事ですよね?」とでっぷりとした男子大学生が言った。
講師が口を挟む。
「司直たる警察官が全面的に善良であると言う事柄は逆に信頼出来ませんね。何故ならばいつの世も汚職警官や破廉恥警官等出て来て枚挙に暇が無い有様ならば、その言葉は明らかにバランスを欠いていると私は思いますが、違いますか?」
風俗研究家が弁明する。
「いや、じゃからわしが言っておるのは、北に加担してパチンコ打ち子詐欺や覚醒剤に手を染める司直官僚及び腰警察官はいないと推察しておるわけじゃ。日本の警察機構はそれ程馬鹿では無いと言う事じゃ」
講師が頷き言った。
「それならば、まあ納得はしますが…」
風俗研究家が付け加える。
「それにわしは断定はせず、あくまでも推察しておるわげじゃ。だからこの推察に絶対は無いわげじゃ」
でっぷりとした男子大学生が意見する。
「ならば、北との加担も有り得るという事ですよね?」
風俗研究家が不承不承答える。
「可能性としてはあるという事じゃが、あくまでも僅少な可能性に過ぎないわげじゃ…」