おいらんセミナー4
「その金儲けをするために彼等詐欺の知能犯は大衆操作のからくりを駆使して詐欺を行っていると私は断言したいのですが」と菜摘はホスト亭主を援護した。
風俗研究家が大上段に宣う。
「しかし詐欺犯と言うのは言わば知能犯であり、彼等は大衆操作をする目的は非ず、あくまでも金が目的ならば、これは大衆操作に非ずで、その合目的性格からも、操作には非ず、わしは金儲けじゃと思うのじゃが違うかのう、ホスト君?」
ホスト亭主に助け船を出すように菜摘が口を挟む。
「その金儲けをするために彼等詐欺の知能犯は大衆操作のからくりを駆使して詐欺を行っていると私は断言したいのですが」
七瀬が大声で菜摘を牽制する。
「うるせーんだよ。お前には関係ねえじゃねえか。今話ししているのは先生とホスト君なのだから黙っていろ、阿婆擦れ女!」
今まで黙って推移を見守っていた黒のスーツを着た女子大生が反論する。
「暴言は控えて下さい!」
七瀬が嘲笑いしたたかに言って退ける。
「暴言なんかじゃないさ。私の言葉は暴れちゃいないし、誰も傷付けてもいないしな」
黒いスーツの女子大生が再度反論する。
「それも暴言です。口を控えて下さい!」
七瀬が涼しい顔つきをして返事する。
「はい、はい、はい、分かりやしたでござりんすよ」
間隙を縫うように風俗研究家が言う。
「いずれにしろ、どちらが先かで、その合目的性は様変わりするのは自明の理ならば、金儲けが先ならば大衆操作は後の問題じゃないか、ホスト君?」
ホスト亭主が答える。
「いえ、順番の問題は関係無いと思います」