おいらんセミナー39
「いえ、実際私はその請求書を手元に持っているのです。そしてまだ未払いなのに、追徴金の請求書は来ません。それに加えて私は税務署に問い合わせて、事実確認をしたのですが、税務署員もそんな請求は絶対に有り得ないと言っていました。こんな経緯も周囲の人と角を突き合わせて事実確認が取れ次第、伝家の宝刀ではありませんが、セミナーに提出するつもりなのです」と菜摘さ言った。
ホスト亭主が尋ねる。
「しかしそれは公の側が間違って公文書形式の請求書を送って来たのではありませんか。事務処理上のミスで?」
菜摘が答える。
「いえ、実際私はその請求書を手元に持っているのです。そしてまだ未払いなのに、追徴金の請求書は来ません。それに加えて私は税務署に問い合わせて、事実確認をしたのですが、税務署員もそんな請求は絶対に有り得ないと言っていました。こんな経緯も周囲の人と角を突き合わせて事実確認が取れ次第、伝家の宝刀ではありませんが、セミナーに提出するつもりなのです」
ホスト亭主が眉をひそめ再度尋ねる。
「それは貴女と同じような請求書が来て払ってしまった人を有志として集め、公に巣くった詐欺を大上段に暴露するつもりなのですか?」
菜摘が答える。
「そうですね。全国規模で暗躍する公に巣くったこのような詐欺グループがいるとするならば、それこそ、公と北の癒着の事実確認の一材料証拠としてはうってつけでしょう。私はそう思うのですが」
「それはそうですね。そんな声が全国規模で上がって来たら、これは政府も重い腰を上げざるを得ず、事実確認の調査に入らないとなりませんからね。証拠としては十分な効果を発揮しますね。自分もそう思います」
菜摘がしきりに頷き答える。
「これも私は一つの切り札だと目論んでいるのです」