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おいらんセミナー2

「差別用語もへったくれも無いじゃない。私はキャバ嬢だけどキャバ嬢だからこそ蔑まれて金儲け出来るのだから差別用語様々じゃない、違うかしら」と七瀬が言った。

七瀬がうそぶく。





「差別用語もへったくれも無いじゃない。私はキャバ嬢だけどキャバ嬢だからこそ蔑まれて金儲け出来るのだから差別用語様々じゃない、違うかしら」




帽子を被った女子大生が目を細めて鋭い口調で反論する。





「そんな暴言も差別用語に過ぎません。撤回して下さい」





七瀬が傍若無人に言って退ける。





「あんた誰に物言っているの。喧嘩売るつもり?」





帽子を被った女子大生がいきり立つ。





「喧嘩上等じゃありませんか、やりますか?」





講師が仲裁に入る。





「止めて下さい。ここは議論の場であり、喧嘩する場ではありませんので」




この仲裁を受け入れて、二人はそっぽを向くように矛を納めた。




その様子を愛でるようなしたたかな目付きをして見てから風俗研究家が物申す。




「老人は皆もうろくして、痴呆もどきだから騙し易いというあんたみたいな一般ホストの一般概念の蔓延こそが、オレオレ詐欺の温床になっているのならば、そんな一般人の一般概念こそがオレオレ詐欺を作る土壌となっており、それ則ちあんたが進んでオレオレ詐欺をやっている証にならんかね。ホスト君?」





ホスト亭主が反論する。





「それは明らかに詭弁ですね。自分はそんな概念を明確に批判している客体であり、主観的な物言いは主体として一切していませんから」





風俗研究家が愉快そうに微笑み言った。





「そんな物言いこそが老人たる私を蔑んでいる証じゃないか、ホスト君」

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