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おいらんセミナー141

「ここが正念場ですね、会長?」と菜摘が水沢会長に向かって尋ねた。

全国規模で一触即発の厳戒態勢が布陣される中、水沢会長と菜摘が電話で情報を交換する。





水沢会長が電話口に向かって告げる。





「これで我が国に於ける北勢力の中心的存在である工作員の武装蜂起は何とか水際で防げそうな塩梅だが、ここに来て北は国際世論の動向を静観すると言うか頑なな沈黙を守っていて、水面下でどのような動き方をしておるのか把握出来ない分非常に不気味なのじゃ」




菜摘が尋ねる。





「外交ルートからも、何も掴めないのですか?」





水沢会長が答える。





「それはそうじゃろう。暫定政府には親北勢力であろう高官官僚はいないからな、事実上の国交断絶状態であるわけじゃ。ただ我が国は名目上、我が国の汚職高官や官僚の徹底的な粛清淘汰を断行し、その結果として治安が乱れ暴動状態になったのを鎮圧平定する為の非常事態宣言、戒厳令布陣であり、北にしてみれば我が国の内政問題に難癖をつけて宣戦布告して来る大義名分が立たないわけじゃ。それがこの沈黙を作るきっかけとなっておるのは間違いない事実なのじゃが、これからどう推移して行くのか予断を許さないわけじゃ」





息をつき菜摘が尋ねる。





「ここが正念場ですね、会長?」





水沢会長が応じる。





「そうじゃ。正にここが正念場じゃろうな」

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