103/145
おいらんセミナー102
「わしもその意見には賛成じゃ。穿った話し、自然淘汰は自然を汚した人間の愚かさに対するしっぺ返しであり、それは自業自得であるという道理から鑑みても回避出来ない終焉であり、その道理から演繹すると、例えば自分の身命を投げ打って博愛精神の本に人助けをして命を落としても、それは大いなる自然界から見ると、単なる愚かしい行いの一つでしかなく、業罰の範疇対象に値するわけじゃから、そんなものは言わば罰当たりな所業であると、わしは断じたいわけじゃ」と風俗研究家は七瀬を加勢した。
風俗研究家が加勢する。
「わしもその意見には賛成じゃ。穿った話し、自然淘汰は自然を汚した人間の愚かさに対するしっぺ返しであり、それは自業自得であるという道理から鑑みても回避出来ない終焉であり、その道理から演繹すると、例えば自分の身命を投げ打って博愛精神の本に人助けをして命を落としても、それは大いなる自然界から見ると、単なる愚かしい行いの一つでしかなく、業罰の範疇対象に値するわけじゃから、そんなものは言わば罰当たりな所業であると、わしは断じたいわけじゃ」
七瀬が拍手喝采し称賛する。
「そうだ、そうだ、所詮人間の行いは、どんなに自己満足的に美しいと自画自賛しても、全てが自然の摂理に反して醜い罰当たりな行いでしかないわけだ。そんな事も分からないのか、阿婆擦れさんよ！」
菜摘が言った。
「私は人間主観に則り論理を展開しているのであり、自然界の主観には一切触れてはいないのですが」
七瀬が喚いた。
「うるさい、そんなのは負け犬の遠吠えというのさ、阿婆擦れが！」
