表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/145

おいらんセミナー101

「つまり、あんたは全く嘘八百の猿芝居を、やれ美しい心の所作だとか、心の美と論い、喜び喜悦の涙を流す真正のお馬鹿さんなわけだ。阿婆擦れさんよ!」と七瀬は菜摘を詰った。

七瀬が畳み掛ける。





「つまり、あんたは全く嘘八百の猿芝居を、やれ美しい心の所作だとか、心の美と論い、喜び喜悦の涙を流す真正のお馬鹿さんなわけだ。阿婆擦れさんよ!」




菜摘が形勢不利をもろともせず反論する。





「私は百ある嘘の中の一つの真実としての心の美を全身全霊で感じていたいのです。それ以上は何も望んではいません」




七瀬が腹を抱え引き攣るように笑い言った。




「おい、阿婆擦れ、勘弁してくれよ。百ある中の一つの心の美なんか広がるわけがないじゃないか。そんな理屈誰でも分かるぞ?」




菜摘が否定する。





「いえ、それが真実の心の美ならば、その広がりは果てしないものとなるに違いありません」





七瀬が切り返す。





「そんなの幻想だ。絵空事に過ぎない戯言じゃないか?!」





「いえ、絵空事なんかじゃありません。真実の愛は必ずあるのです。私はそう思います」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ