一話 到着、そして驚き
意味の分からない文はご健在ですし、長くしようとすると駄文が加速しておかしくなるね
ここxx県のxx市にある旅館には、神隠しが起きる。泊まった人が何かをみていた。など様々な噂がある。
それらは全ては『人形の間』に泊まった人が言っており、神隠しにあった人も同じく人形の間に泊まっていたらしい。
そして、今その旅館に向かっている私も、貴重な体験を得ようとしている。
私は斎藤和義といい、ホラー小説を書いている、小説家までとはいかないがそこそこ有名だと自負しているつもりだ。
そんな私も、次に書く小説のネタが思いつかず、小耳に挟んだ情報に頼ってここまで来たのだ。
「あら、予約の齋藤様ですか?」
「はい、予約通り人形の間でお願いします」
人形の間で二泊三日にしてもらった、不思議な人と思われたのか、いいのですか? と聞かれて私は小説を書くために行くので変な人とかではありませんよ。と言った、本当に私は人気者じゃないことが分かる、そのうち必ずなるつもりだが。
「こちらです」
「ありがとうございます」
綺麗な中居さんに案内されて、和室に来た。
私は普通の和室だな、と思いながら入ったのだが。
「うわっ、さすが人形の間ですね」
「はい、玄関や庭に置かれていた人形を置いていたのですが、どうにも増えているようで……」
簡単に言うと、壁側の襖が開いていて、布団の代わりに人形が沢山置いてある。
「布団はどこにありますか?」
「反対の襖にあります」
「では私は戻ります、質問等は電話かロビーにきてくださいね」
「ありがとうございました」
さて、とりあえずは到着したし、旅館を散歩してみるかな。
この旅館に到着したのは18時、散歩していれば19時の晩御飯で料理がくるだろう。先に注文しておいて散歩にでる。
「おお……」
庭に来たが、池には綺麗な鯉が泳いでいて、木々の日陰がいい具合にある。
次はお風呂場だな、と思いつつ少しの間ぼーっとしてしまった。
気づいたら19時に近づいていて、急いで部屋に戻る。
「あら、おかえりなさい」
「すみません、遅れてしまって」
「まだ平気ですよ、あと5分ありますから、遅れてなんていませんよ」
「はぁ……」
中居さんは優しくていい人だなぁと思った。
長旅してきた私の為に少し早く料理を持ってきてくれたのだから。
おなかが空きすぎていた私の前に美味しそうな料理が並んでいる。
「いただきます」
「はい、では私は戻りますね」
美味しい、昨日はレトルトしか食べてないから新鮮に感じる。
沢山の料理があったのに10分程で食べ終わる。
電話で食べ終わったのを告げると
「もうですか? お腹空いていたのですね」
苦笑いをされた。
「お風呂ってどこにありますか?」
「大浴場ならロビー奥の階段を下りてまっすぐです」
「ありがとうございます」
今、大浴場って聞こえた気が……。
「広いなぁー!」
さすが旅館、大浴場なんて言ってるので広い。
しかも早く食べ過ぎたのか、貸切状態。
「こういうのを天国とか言うのかな」
「本当に気持ちいいなぁ」
お湯の温度も適しているし、シャンプー等も高級なのか、いい匂いがしたりする。
「そうでしょう? ここは源泉を引いているのですからねぇ」
「ふむ……凄いですね」
入ってきたおじいさんが詳しく教えてくれる、ここもメモしておこう。
「貴重なお話をありがとうございます」
「こんな老人の話を聞いてくれるのなら何回でも話すよ」
「では、また機会があればよろしくおねがいします」
「あ、そうそう……少女には気を付けるんだよ」
「はい?」
「まぁ老人の話しは聞いとくもんだ」
「はい、わかりました」
「俺は49年間通ってるんだよ、年に一度ね」
「それはまた随分な……」
「俺はあの子に会いに来てるんだよ、認められたからねぇ」
「あの子?」
「俺ももう年だ、名前は忘れたが着物の少女」
「気を付けるんだよ、認められなければお終いさね」
「はぁ……」
「信じたかい?」
「えっ?」
「嘘嘘、ぜーんぶ作り話だよ……」
「は、はぁ」
「また聞きたいときは聞きに来ればいいさ」
「はい、ではさようなら」
不思議な老人との会話をおえて、部屋に戻る。
「今日は色々あったし……メモを書いて寝るか」
本当に色々あった、中居さんが綺麗だったし、人形の間の事や料理、あとは……おじいさんの話かな。
「おやすみ」
意味もなく人形に話しかけて寝る。
最後に人形が鳴った気がするが疲れているんだろう。
こ れ は 意 味 不 明