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回想

私たち奴隷を乗せた馬車は国を出て砂漠を越え、攫われてから何日か経った。

私以外の奴隷の子たちは絶望しきった顔をしていた。

そういう私は絶望を通り越してほとんど何にも思わなくなってしまった。


食事は最低限。腐ってはいないけど普通の人が食べる期間は普通に越しているモノが多い。

足には足かせ。粗末な黄ばんだ布切れ。




まだ、私が貴族としていたころの話だけど。

私よりまだ小さな女の子が自分より重たそうな荷物を運ばされていた。歩いていて何かにつまずいたのか女の子は転んでしまった。それと一緒に荷物の中身もこぼれてしまったんだ。

そしたらその女の子の主人が持っていた鞭で女の子を叩いた。

私はあまりの衝撃的な光景に思わず目をそらしてしまった。周りの人は当たり前の光景のように平然としていた事実にショックを受けたのを今でも覚えている。



ああ、私もそんな人生をこれから辿るんだと思ったら、何にも感じなくなっていた心の奥底で何かがつっかえた気がした。








ああ、歌が歌いたい。



歌を歌ってこの現実から目を背けたい。

とっても短くてすみません。

ここまで読んで下さりありがとうございました。

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