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エセエッセイ  作者: UYAM
4/6

怒りのコントロール方法(2019.07.19)

文章からは想像しにくいかも知れませんが、私、けっこうカッとなりやすいです。それをすぐに相手にぶつけることはしないように……夫には油断してその場で文句を言ったり、態度が荒っぽくなったりしてしまいますが……気をつけています。それとは別にアドリブに弱いというか、びっくりして何も言えなくなってしまう、というのもあったりするのだけれど。


怒りのポイントというのは面白くて、ある種のこだわりだと思うのですが、日常生活でよく私がカッとなるのは「きれいに畳んだ洗濯物を崩されたとき」です。結婚当初では靴下を裏返しに脱ぐのが我慢ならなくてプチ家出したこともあったなぁ。服を脱いだときに袖を丸めるとかも。心底腹が立ちます。あと自分の枕を使われるのもちょっと許せない(笑) かと思えば、うーん、他の人がどんなことで怒るのかわからないけど、飲み物とかをこぼされても怒りはわかないです。対比としてはいまいちだと思いますが、それには怒るのに、これには怒らないんだ? というのが何だか面白いなと思うのです。


さて、そんなカッとなりやすいです私ですが、そんなときはなるべく「本当に?」と思ってみることにしています。本当に相手は悪意がある? 本当にそこまで怒ること? 本当にそのことに対して怒ってる?(八つ当たりになってない?) など。



本当に相手は悪意があるのか。そんなことわかりはしないけど、経験則として「カッとなって相手が一方的に悪いと思ったときは、だいたい何かの誤解が生じている」というものがあります。


ところで二十歳前後の頃に「純粋倫理学入門」という本を読みまして。半分くらいは1行読むごとに寝てしまう、当時の私にはちょっと意味がわからない部分もあったのですが、残りの半分の「全てに理由があり、全て繋がっている」というところには感銘を受けました。


相手の言動にも理由や繋がりがある。悪意があると決めつける前に、何か勘違いや誤解があるのではないかと考えたり、その前の自分の言動が紛らわしかったのではないかと自省したり。だらしない性格であるとか、甘やかされて育ってきたとか。そういう「正当な理由」として受け入れられないことも、理由としてカウントします。少なくとも悪意ではないので、怒りを抑える……というか、そういう根深い理由は怒っても直らないことがほとんどなので疲れるだけだからしない……理由にはなります。



本当にそこまで怒ることか。人が整えたものを崩すなんてその労力への冒涜だし、服を裏返しに脱ぐとか洗濯する人の負担を増やすだけで効率悪いし配慮が足りない! 怒り心頭です。わざとやっているとかの悪意はないとは思っています。それでも腹立つ!


でも、ちょっとだけ視野を広げてみよう。いつも頑張って働いてくれてるんだから、それくらいいいんじゃない? 服をちゃんと脱ぐとか出来て当たり前だと狭い心では思ってしまうけど、普段の伝えられていない感謝の気持ちを思い出して、怒りの気持ちを相殺するべきじゃない? と。


若い頃は自制が効かずに怒りをぶつけたりもしましたが、今は一人のときにドスドス乱暴に歩いてみたり、「もー!」とちょっとだけ大きめの声を出してみたり、やけ食いしてみたり、人に当たらない方法で発散しています。そして喧嘩にならない頻度と冷静さで、不満なことと希望を伝えてみたり。



本当にそのことに対して怒っているのか。別のことでイライラしていて、八つ当たりになっていないか。特に女性は個人差はあれども定期的にそういう時期がくるんじゃないかなと思います。まだ実家にいたときのこと、トイレから出たところで母にこう言われました。「あんた生理のときイライラしてるからすぐわかるわよ」と。その声にも表情にも不満が表れており、全く自覚がなかった私は「(そんなに言うほど!?)」とすごく驚きました。それからは、いや、それを気にする余裕ができてからは、なるべく自分の負の心持ちを自覚するようにし、何かに怒りを覚えたときはその事柄だけでなく現状の全てを含めて分析するように心がけています。



主にこの3つが、私の怒りをコントロールする方法です。とはいえ今でも1人のときは、カッとなってから冷静に分析するまでの間に小爆発をしてしまうことが多いのですが。そして、普段怒りを押し戻しているせいか、相手の言動が「本当に!」だったとき、怒って良しのゴーサインが出たときは、ものすごく怒ります(笑) 大声を出したり暴力を振るったりはしませんが、絶対に許さないし、忘れません。


…いつも大らかな気持ちでいたいものです。

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