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いろいろな短編

田舎でのつまらない日々はつまらなくなくなってく話

作者: ださいやさい

床下浸水での被害はひどい。

晴れた和歌山県東フロリダ市の海沿いの風景がきれい。だから、祖父がなくなって以来、相続した別荘と大阪市内の賃貸部屋に行き来することが多くなった。

台風が過ぎ去ったあと、標高が2桁メートルもある別荘の裏にも、擁壁に小さい滝ができてきた。

撮った写真を加工してインスタにアップしたらウケるとか、つまらない感想を出しながら、スコップで泥水を下水排水桝に積んでいく。

擁壁の下に、大阪方面のから来たハイブリッド車がこのあいだ空き家と思った家に停まってきた。

別荘地だから、顔見知りではない人が出入りすることも多いと思ったら、運転席から降りた男の人が、助手席のドアを開けて、眠っている女子高生のユニフォーム姿の女を下ろしてきた。

男が動作がにぶく、でも女が何回体が地面や壁にぶつかっても、反応もなく、泥眠した首と体がほぼ90°の眠り姫のように見えた。女のスカートから落ちた白い粉が入っている小さいポリ袋に不審と思っても、まあ、他人事に関心を持っても無駄だと思って、擁壁から離れた。

また部屋に戻って、びしょびしょだった押し入れの手入れをし始めた。

わらを燃やす季節でもないのに、海側から煙がひどく空に舞い上がった。数分後も消防が駆けつけて、火を消し止めたが、十数分後に警察も着いてきた。

全国ニュースになるほどの警察が集めてきた。

でも、そっちに注目しても、床下浸水の被害が消えないから、水抜きし続いた。

数時間経って、なぜか警察が声かけてきた。

事件に関係ある不審人物を目撃したかどうかの話に聞かれた。

男の正面顔を見たわけではないからなかなか思い浮かばない。けどイラつくやつを思い出した。私のSuica付きゆうちょキャッシュカードを使えないと言い出してぶん投げた大阪メトロの駅員だった。

半分憶測半分事実と警察に述べた。

絶対にその人だと決して言っていなかった。あくまで、「その人に似ている」感じだったけど。警察が耳に入っても、私とは無関係だ。

だけど、一瞬、ココロに、あの駅員が真犯人として逮捕されたら、こっちが気持ちよくなるという小悪魔できな感情も生じた。

つまらない日々はつまらなくなくなってくなのだ。

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