開戦
誤字脱字があるかもしれません、ご了承ください。
投稿遅れてしまってすいません。
アミィが収穫の儀を受けてからもう12日が経つ、だがしかしアミィの収穫の儀は一向に終わる気配がない。
「……?」
アミィの目の前にはローリーがいる 。
「アミィ、あなたは出来損ないですわ!よく生きていられますわね!」
目の前のローリーに嘲笑われる。
「――っ!?ローリー!?どうしてそんなこと言うの?」
「これは夢だ!ローリーがそんなこと言うはずない!」
景色が変わった。
ここは……アイミスと出会った村?
「あの子炎弾しか使えないみたいよ?」
「ほんとかよ、出来損ないじゃねーか」
「魔物を倒せたのもまぐれかもな!」
村人達のクスクスと笑う声、馬鹿にしたような声が聞こえる。
また景色が変わる、今度はエリゼリア家にいた頃まで遡った。
「お姉ちゃん達?」
「アミィちゃん、近寄らないで、出来損ないがうつるわぁ」
「はぁ、アミィ、君みたいな出来損ないが同じエリゼリア家の血筋だと思うと吐き気がするよ」
「違うっ!これは呪いのせいで!」
「言い訳までするのかい?」
「落ちるところまで落ちた人間は醜いわねぇ」
また景色が変わる。
今度は宴の時だ。
「炎弾しか使えない!?」
カレアが眉をひそめる。
「はぁ、出来損ないなのかぁ、興味が失せたよ」
リルが失望している。
「これは幻覚だ!皆そんなこと言うはずがない!」
私がそう言うと同時にカレアとリルがドロドロと溶け始めた。
「そう、これは幻覚、だが本当に皆がそう思っていない確証はない」
どこからともなく直接脳に響いてくる不快な声
「闇は常に傍にいる、少なくともお前は心のどこかではそう思っているのだろ?」
「違うっ!」
「これはお前の心の闇が見せている幻覚だ」
「――っ!?」
言葉が詰まり、下を向く。
「アミィ」
聞き覚えのある声がした方を向く。
「アイミス…」
視線の先にはアイミスがいる。
「あんたは、弱い」
「――っ!?」
「だけどね、私を含め弱くない者なんていないんだよ」
「あんたは確かに弱い、だからあたしが強くしてやる、ついてきな!!」
視界が光に包まれる。
そうだった、アイミスは誰よりも心の痛みが分かる、そんなアイミスが闇に染まる訳が無い――
開けた視界、目の前にアイミスが立っている。
「――成功よ」
ヴィーネスが告げる。
「よく頑張ったね」
アイミスが抱きしめてくれる。
「泣いてるの?」
「――っ!?な、泣いてなんかいないよ!」
「そっか」
「お腹がすいた」
12日間ご飯を食べていないのだ。
「たくさんご飯を用意しているわ、早速ご飯にしましょう!」
「うん、ありがとう、ヴィー」
⚪⚫⚪
「モグモグモグモグ」
「以上が今回の作戦だよ」
ご飯を食べながら今回の作戦の概要を伝えられる。
「モグモグ……アミィちゃんにはアイミスと同じ部隊で戦ってもらうわ」
ヴィーもご飯を食べながら伝えてくれる。
アイミスの部隊、というのもアイミスは単独行動でそれのサポートに私が回る形だ。
変に部隊に編成するより慣れた2人で行動させる方が危険が少ないとの判断みたいだ。
それにしてもヴィー、よく食べる。
私もよく食べるほうだがヴィーはその倍近く食べている。
「よく食べるね」
「えぇ、食べるの、好きなのよ」
食べながら喋っている、行儀が悪いと言えばそうなのだがヴィーから溢れ出る気品と持ち前の美貌で不快感はなく、むしろそれが正しいとさえ思える。
アミィは食事を済ませると気を失ったように寝てしまった。
次の日、起きると既に日が落ちかけていた。
12日間ほぼ寝てなかったため、随分と眠っていたみたいだ。
寝室から出るとみんなが慌ただしく動いていた、気を使って眠らせてくれていたみたいだ。
「お、起きたのか!」
寝室から出てきた私に気づいたのか、カレアが声をかけてきてくれた。
「いよいよ、明日だね」
「あぁ、そうだな……」
カレアはヴィーネスの補佐を任されるほどの腕前だ、魔物に後れを取るへまはしないだろう。
「そういえば……アミィ、お前なんか」
「強くなってないか?なんていうか…魔力の質、格が上がったような」
確かに、今なら炎弾を何発打っても魔力切れを起こさなさそうだ。
体がすごく軽い。
「うん、確かに魔力量が跳ね上がっている…ような気がする…」
「あっ!アミィ!」
声のする方を向くとアイミスが走ってきていた。
「アミィ、あんた、自分が思ってる以上に魔力量が上がっているよ、だからいまから少し森に慣らしに行くよ」
「うん、わかったよ、カレア、また後でね」
「あぁ、行ってきな」
カレアに別れを告げて森へ向かう。
森に着くと周囲に誰もいないことを確認する。
「アミィ、炎弾を打ってみな、威力はできるだけ抑えてね」
「うん、やってみるよ」
「炎弾」
辺り一面の木々を猛火が襲う、木々は焼け落ちアミィの目の前に更地ができる。
「えっ…?」
私は今、普段どうり木を1本倒せるか倒せないかぐらいの威力で炎弾を放った、なのにこの威力……
「やっぱりね、いきなり魔力量が跳ね上がると感覚の違いに戸惑う、明日までに感覚の違いを修正するよ」
アイミスがそう言うと構える。
「感覚を掴むには魔力循環が1番手っ取り早い、アミィ、魔力循環で強化しながら私に打ち込んできな」
「わかった」
そう言って私は魔力を循環させアイミスに踏み込む、がしかし、思っている以上にスピードが出てしまいアイミスの後ろの木に激突してしまう。
「いててて、なるほど、さっき体が軽かったのはこれのせいか」
循環させる魔力の量が増えたおかげでまだ完璧ではないにしろ身体能力が向上しているのだ。
「立ちな、もう1回やるよ!」
「うん」
アイミスに激を飛ばされながら魔力の感覚を掴む。
「ふぅ……やっと思い通りに動けるようになってきたよ」
辺りは既に少し明るくなっていた、私が感覚を掴むのに大分時間がかかってしまったようだ。
「よし、これなら問題なさそうだね」
アイミスにも合格をもらったところでエルメルスに戻る。
「ヴィーネス、敵の動きは?」
帰ってきて直ぐにアイミスがヴィーネスに話しかける。
「魔物達の軍団は既に展開されているわ、あとは私たちの攻撃範囲に入ってくるのを待つだけよ」
「そうか」
そうこうしているうちに魔物達がまだ距離はあるが攻撃範囲に入ってきた。
「全軍!!!展開!!!!!」
ミュールの声が響くと同時に戦争が始まった。
まだまだ続きますので今後ともよろしくお願いします!!!
ご拝読ありがとうございます!!!




