収穫の儀(ハーベスト)
誤字脱字があるかもしれません、ご了承ください。
森妖精族には魔法を元とした様々な大規模術式がある、その中には体内の魔力を底上げし、魔法の使用時間、威力をすべて底上げするものがある。
その中でも能力の底上げが桁違いの儀式がある、それが収穫の儀である。
過去にミュール、プラン、そしてヴィーネスやアイミスもこの術式を施し、アイミス以外の三人は森妖精族から森妖神族 に進化し、アイミスも強さが底上げされた。
だがこの術式は一瞬とはいえこのヒューレの大森林漂うに漂う莫大な魔素をほぼ全て体内に取り込む必要がある、その時に凄まじい激痛が押し寄せる。
約8日間、魔素を全て魔力に変えるのに時間がかかり
、その間、狂うような激痛にさらされるため、常人なら体が破裂し、上位の魔道士でも自我が崩壊してしまう。
今までこの術式を成功させたものは4人だけである。
収穫の儀の説明をヴィーから聞き、受けるかどうか、選択を迫られる。
「この術式は本当に危険よ、だから受けるかどうかはアミィちゃんに決めて欲しいの」
「――強くなれるの?」
「えぇ、それは私が保証するわ」
「なら、やるよ」
「――わかったわ、時間が無いから今日の夕刻から始めるけど、大丈夫?」
「うん」
「私は収穫の儀の準備を始めるわ、準備が出来たら呼びに行くわ」
「うん」
チラリとアイミスを見る、アイミスは以前目を閉じ、沈黙を守っている。
「アミィ、ついてきな、ちょっと話をしようか」
アイミスが沈黙を破る。
「うん」
アイミスと2人きりになりアイミスが口を開く。
「あたしはあんたのことをあたし子だと思ってる」
「うん」
「だから……何も心配していないよ、収穫の儀必ず成功させるんだよ」
少し言いよどんだアイミスが絞り出すように言葉を発する。
アイミスは思う、本当はアミィに収穫の儀なんて受けさせたくない、だが、強くなりたいと言ったアミィを邪魔出来るはずがない、今までのアミィの努力を1番近くで見ていたアイミスだからこそ、アミィに収穫の儀を受けさせるようヴィーに提案したのだ。
「任せてよ!」
この子は、やっぱり、私が思っている以上に強い。
「それより、お腹空いたよ、これから8日間何も食べられないんでしょ?」
「あぁ、そうだね、今日は特別にいくらでも食べな!」
「いい?絶対に自分を見失っちゃダメよ?」
ヴィーネスが真剣に口を開く。
夕刻になり王宮の地下にある大部屋の床に描かれた魔法陣の真ん中に案内される。
「うん、わかっかよ」
この部屋にはヴィーネス、ミュール、プラン、そしてアイミスの4人に加えて特別にカレア、リルが入室を許されていた。
ヴィーネスが術式から目を離せないのでミュールとプランが代わりに森妖精族に戦争に向けて指示を出すことになった。
カレアとリルはヴィーネスの補佐に回る。
「表のことは私達に任せなさい」
「ミュール様!?」
ミュールが皇帝であるヴィーネスに対等に話しかけていることにカレアとリルが驚く。
「ヴィーネス、別にいいわよね?この2人には教えても」
「えぇ、いいわよ」
ミュールは3人の森妖神族 の関係をカレアとリルにざっくり説明する。
カレアとリルはヴィーネスの普段との口調の違いにやや戸惑っていたが納得してくれた。
「じゃあ、そろそろ始めるわ、アイミス、アミィちゃんに何か言っておくことはない?」
「ないよ」
傍から見れば、アイミスの態度は酷く冷たく映るかもしれない、だけどアミィには伝わっている。
アイミスはアミィが乗り越えることを信じて疑っていないと。
「アミィちゃんからアイミスには何かある?」
「私も特にないかな」
「そう」
ヴィーは2人の信頼関係を少し羨ましく思う。
「じゃあ、始めるわよ」
そう言ってヴィーネスが魔法陣に魔力をこめはじめる。
「収穫の儀!!!」
ヴィーネスが叫ぶと同時に、一瞬だけ、このヒューレの大森林から魔素が消えた―――
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まだまだ続きますので今後ともよろしくお願いします!!
最近忙しくて投稿頻度が落ちてきています、申し訳ございません。




