宴
誤字脱字があるかもしれません、ご了承ください。
「おい、話しかけに行きなさいよ!」
「あんたが行きなさいよ!」
コソコソ話が聞こえる、皆、人間が宴に参加しているとあってか、得体の知れない私に興味はあるが避けている、アイミスは皇帝と飲んでおり久しぶりの再会に水を差すのも躊躇われたので今は1人だ。
私はアイミスにこの前買ってもらったパーティードレスに身を包んで食事をしている。
野菜を揚げた天ぷらがサクサクで美味しい、食べる料理すべてが美味しすぎて並んでいる料理全てを網羅しようと意気込んでいた時、さっきのつり目森妖精族が私の前に立った。
「先程は済まなかった!!!」
突然、深々と頭を下げられる。
「モグモグモグモグ――ゴクッ、うん、全然いいよ」
口いっぱいに料理を頬張っていたことと突然話しかけられたこともあって少し返答に時間がかかる。
「突然の攻撃なんて謝って許されることではないと分かっている!だが!……へっ?」
思わぬ返答だったのか、つり目森妖精族間抜けな声を出した。
「怪我はなかったし、こんな美味しい料理を食べれたからね」
「そ、そうか、ありがとう……」
「うん」
私とつり目森妖精族のやり取りを聞いていたのか、ヒソヒソと少し距離のあるところで森妖精族が話しをしている。
「うそぉ!あのカレアが人間に謝ってる!」
「――うるせぇよ、リル」
メガネをかけた森妖精族が私とつり目森妖精族の会話に入ってくる。
「君ぃ!人間だよね!?触ってもいい!?」
「別にいいよ」
メガネのリルと呼ばれた森妖精族は鼻息を荒らげながら私の体を触ってくる。
一通り触って満足したのか、ツヤツヤとした表情をしている。
「あなたの師匠さんも別格だけど君も強いね!」
リルは私の体を触っただけである程度の実力を測れるみたいだ。
「あぁ、彼女は強い、正直俺の魔法をいなされた時は驚いた」
カレアにもお墨付きをもらう。
「アミィだよ、毎日鍛えてるからね」
名前を教えてから、あまり無い力こぶを見せる。
「そうか、アミィか、俺の魔法はどうやって回避したんだ?」
「ただの体術と刻印魔法の応用だよ」
アミィはカレアの魔法を避ける際、カレアが暴風撃を発動させたのを瞬時に察知して、後ろに飛びながらローブの裏に仕込んである刻印魔法 暴風撃を発動させ、カレアの発動させた暴風撃を相殺する、あとは相殺したときに起きる突風で相手との距離を取りながら受身を取った。
「まだまだ未熟で完璧に相殺は出来なかったけどね」
アイミスみたいに完璧に相殺させれず、思ったより飛ばされたのが玉に瑕だ。
「それでも凄いよ!でもなんで刻印魔法なんだい?」
「炎弾しか使えない」
「――ハッハッハー!君は冗談が上手だね!」
「冗談じゃないよ」
「――本当なのかい?」
「――嘘だろ?」
森妖精族の2人は驚愕する。
「それで魔物層を超えたのか?」
「うん、刻印魔法があるし、アイミスから炎弾を教えて貰っているからね」
まぁ後半はほとんどアイミスが魔物を蹴散らしていたけどね……
「――信じられん……」
「炎弾も鍛えていけば強力な魔法になるよ」
「そうなのか……今までは上位の魔法を使えるように努力していたが……」
アミィは思う、その発想は正しい、何故なら魔法は上位になればなるほど魔力消費の効率も威力も上がる、上位の魔法を目指すのは必然、どれだけ魔法の才がないものでも最弱魔法の炎弾しか使えないことなどそもそもありえないのだから。
「その発想は間違っていないと思うよ、いや、絶対にそれが正しい、私が間違っているんだよ、でもーー――」
「炎弾が本当に最弱だなんて誰が決めたの?」
私は、不敵に笑う。
大衆がそう決めたのなら覆せばいい。
炎弾で英雄になったものがいないのなら、私がなればいい、なれないと笑う奴がいれば好きなだけ笑えばいい。
そう、私はアイミスの炎弾を見て確信した、炎弾は最弱なんかじゃない――
「その話!!詳しく聞かせてくれないかい!?」
私の思考をリルが遮る。
「俺にも是非、聞かせて欲しい」
「うん、いいよ」
それから暫くは、3人で魔法について語り合った。
ご拝読ありがとうございます!!
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