宴の始まり
誤字脱字があるかもしれません、ご了承ください。
一際豪奢な皇帝の部屋につく。
「ごめんねー、アミィちゃん、あの子達人間が嫌いでねぇー」
皇帝が謝ってくる、先程までとの口調の変貌っぷりに少し驚いてしまう。
「うん、別にいいよー、人間も森妖精族には失礼な事をしちゃってたみたいだしね」
奴隷騒動のことを思い出し人間嫌いな森妖精族がいても当然だと思っていた、むしろあの騒動が起きた後でも私に優しくしてくれた美人店主や街の人達の器が広すぎるのだ。
「悪い子達じゃないのよ、ただちょっと私への忠誠心が大きすぎるせいでね」
「うん、大丈夫」
「ところでアイミス、アミィちゃんの呪いについてだっけ?」
皇帝ヴィーネスがアイミスに尋ねる。
「あぁ、少し見てやって欲しいんだ、呪いに関する魔法ならあんたの方が適任だと思ってね」
「わかったわ、アミィちゃん、ここに座って」
そう言ってふかふかのベッドに座らされる。
「少し痛いかもしれないから、ごめんね」
そう言って皇帝は私の両手をとると、目を閉じて意識を研ぎ澄まさせる。
「我慢できない痛みならすぐに教えてね?」
「うん、大丈夫だよ」
少し体がピリピリする程度で我慢できない程ではない。
「えーっと、皇帝陛下?」
「ここではヴィーでいいわよ」
ニコリと笑いながら皇帝は言う
「わかった、ヴィー、これは何をしているの?」
「アミィちゃんの体に流れる魔力に影響を与えないように私の魔力を流しているの」
ほうほう、そんなことが出来るのか。
「そんな芸当が出来るのは世界でもあんたぐらいだろうね」
アイミスも絶賛する。
「えへへ、ありがとう」
ヴィーが照れる、同性の私から見ても可愛いし美しすぎる。
「解呪出来そうかい?」
「やってみるわ」
「煌風ノ王」
ヴィーは私の頭の前に手をかざすと、
良く通る綺麗な透き通った声でこの世の頂きの魔法を唱える。
煌めく風が私を包む、が、やはり何かに弾かれるかのように風が霧散する。
「――だめだわ」
「――ヴィーでもだめか……」
解呪は失敗に終わったみたいだ。
「ヴィー程魔法に長けた者でもダメとなると……あと解呪出来そうなのは魔王ぐらいか?」
「そうねぇ…もしかしたらこの呪いをかけたのも魔王かもしれないわ」
「そうだとしたら少し厄介だね…」
私の呪いはかなり深刻なようだ、だが呪いと分かっただけでもありがたい。
「とりあえず呪いって分かっただけでもありがたいよ、そんなことより今夜は宴なんでしょ?」
あまり皆を心配さしたくないので話題を変えようと話を切り出すが、豪勢な料理を想像して思わず涎が垂れる。
「えぇ、美味しいものをたっくさん用意しているからね」
「はぁ……心配してたあたし達が馬鹿みたいだよ…」
アイミスは頭を抱えて呆れる、しかし顔は嬉しそうに笑っている。
皆が少し明るい顔になったので結果オーライだ。
アミィはミュールとプランとで少し遅めのお昼ご飯を食べに行った。
アイミスとヴィーは2人で話をする。
「――魔王……ねぇ…一体、どの魔王がアミィちゃんに呪いをかけたのかしら…」
「――魔王にも色々なタイプがいるからね……友好的な魔王に頼んでみるか……」
この世界には複数の魔王が存在する、文字通り魔法の王と呼ばれる程、魔法を極めた存在でそれぞれが世界に絶大な影響を与える。
「――厄介なことになったね……」
「えぇ…アミィちゃんの呪いを解くのは当分先のことになりそうだわ…」
一際大きな部屋に豪奢な料理がずらりと並べられている、これらを好きなだけ食べてもいいとなると抑えていてもつい、心が踊ってしまう。
今回の宴には皇帝も参加するとの事でエルメルスの幹部の森妖精族が全て集結している。
大扉が開き皇帝と、その両隣にミュールとプランが付き添って部屋に入ってくると皆がいっせいに片膝をおり、頭を下げる。
「今宵は皇帝陛下が友人の歓迎と日頃の幹部達への労いも兼ねて直々に開いてくださった宴である、皆の者、好きなだけ喰らい、好きなだけ騒げ!」
奥にある一際豪奢な椅子に皇帝が腰をかけるとミュールが話し出す。
「それでは皇帝より乾杯の音頭を」
プランが皇帝に透明なお酒の入ったグラスを渡す。
「あまり長いのは好まん、皆、今宵は楽しい宴にしようぞ」
「乾杯」
うおおぉぉぉぉぉお!!!!!
威厳たっぷりで皇帝が乾杯を告げると幹部の森妖精族達も盛大に盛り上がる。
あまりの熱狂っぷりに少し驚いてしまった。
こうして宴が始まる。
ご拝読ありがとうございます!!
まだまだ続きますので今後ともよろしくお願いします!!
良ければブックマーク登録、ポイント評価等お願い致しますm(*_ _)m




