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陰る狂気

誤字脱字があるかもしれません、ご了承ください。


昼ご飯を食べ終わるとまだ1時間くらい休憩時間が残っている、学園内の探索をすることにした。


アイミスはローリーと少し話をしてくるらしく、ライラも1度両親に話をするために別れ、バッカルもクエストの予定が入っているらしく1人になってしまった。


うーん、とりあえず学食を食べにでも行こうかな。


大事だよね学食、うん。


しばらく歩いて探していると食堂らしき看板を見つける、中に入るとレストランのように整った内装と広大な敷地に無数の机と椅子があった。


メニューもとても豊富だ、流石、国直営の学園なだけはある。


お昼時では無いからなのか、食堂はあまり混雑おらず空いていた。


学園にはいずれ入学するつもりなのでとりあえず1番外れが少ないカレーに決め、注文をしに行く、もちろんカレーは大盛りを頼む。


食堂にいる生徒達からチラチラと見られる。


真紅の髪と目に周りより一回り背が小さいので目立ってしまうのだ。


カレーを受け取り空いている席に座ると、男子でも少し食べるのが厳しい量のほかほかのカレーに、見ているだけで心が満たされる。


「いただきまーす」


口に運ぶとスパイシーな香りが口いっぱいに広がり、鼻を抜ける、幸せだ。


アイミスがいれば食べ過ぎだと注意されるかもしれないが、今は1人なので大丈夫。


「ちょっと!聞いてるの?」


カレーに夢中になっている間に誰かに話しかけられていたみたいだ。


声が聞こえる方向に視線をやると学園の生徒らしき女子の集団が眉をひそめていた。


「そこは私達の席だわ!退きなさい!」


「えっ、席って自由じゃないの?」


「そうだけど、そこは私達の席なのよ!」



言っている意味がわからないが、あまり波風を立てたくないし、空いているとはいえ4人がけのテーブルを1人で占領しているのも少し悪い気がしたので言われた通り退くことにした。



「ちょっと待ちなさい!」


カレーを持ち退散しようとすると背中を掴まれ、止められる。



「何?カレーならあげないよ?」



「違うわよ!あなた、闘技大会で少し勝ち上がってるくらいで調子に乗っていると、痛い目に遭わせるわよ!」



ムニュとした感覚が頭の上に広がる。


「痛い目ぇ?アミィちゃんを一体どんな目に合わせるのか興味あるわぁ」


後ろからミリア姉に抱きつかれたのか。


「そうだね、アミィを傷つけるのは看過できないかな」


「――っ!?エリゼリア家の姉妹!」


お姉ちゃん達の登場に明らかに相手が動揺する。


「覚えておきなさいよ!」


そう言い残し女子の集団達はいそいそと食堂から立ち去って行った。



「ありがと」


「いいわよぉ…アミィちゃんのためだもの」


「アミィ、今からお昼かい?ご一緒してもいいかな?」


「いいよー」


そう言うとミリアとエリアは注文をしに言った。


カレーはすっかり冷めている、そうだ、温めよう。



炎弾(フレア)


ポッ、と小さな火を人差し指の先に出す。


炎弾(フレア)は本来、火を射出して攻撃する魔法なのだがアイミスとの修行で今となってはその場にとどめたり、持続時間を変えたり、自由自在に操れるようになっていた。


その火を皿が焦げない程度の距離まで近づけミリア達が帰ってくるまで温める。


ミリア達が戻ってくることにはすっかり元のほかほかのカレーに戻っていた。


「あらぁ?アミィちゃん、そのカレー温めたのぉ?」


「うん、炎弾(フレア)でね」


そう言ってもう一度小さな炎弾(フレア)を発動させる。


「凄いや、器用だね」


ミリアとエリアは感心したように炎弾(フレア)を見ている。


「アイミスから教えて貰ったんだよ」


「アイミスさん、流石ねぇ、底が見えないわぁ」


「お姉ちゃんたちから見てもアイミスはやっぱり凄いの?」


「あぁ、あの人やローリーさんは別格だよ、まるで及ぶ気がしない」


「やっぱり凄いんだね」


そんな雑談をしながらご飯を食べ終わると少し深刻な顔つきでエリアが話を切り出してきた。


「実はアミィに謝らないといけないことがあるんだ」


「何?」


「準決勝、私達は棄権する、少し用事が出来てね」


「――そっか、残念だよ」


「ごめんねぇ、アミィちゃん、どうしても()()()動かないと行けない用事でねぇ」


「うん、いいよ、どうせ魔法学園で会うからその時にね」


「えぇ、待ってるわぁ」


「うん、待っててね」


「あぁん♡やっぱりアミィちゃんともうちょっとだけ一緒に居たい♡」


そう言って名残惜しそうに私に抱きつくミリアを引き剥がしてエリア達は私の元から去っていった。











アミィから見えなくなったことを確認すると2人は話し始める。


「本当によかったのかい?」


初めに棄権しようと言い出したのは意外なことにミリアの方だった。


「えぇ、これ以上一緒に居ると我慢できなくなったらちゃいそうなのよぉぉ♡」


頬を赤く染め、口から涎を垂らしながら、ミリアは身をクネクネと捩らせる。


「――それに」


先程までの様子が嘘だっかのようにミリアは真剣な表情に一瞬で戻る。


「アミィちゃんは強い、だからこそ私達がもっと強くなければまたアミィちゃんを失うことになる、それはもう耐えられないわ、だから、一分一秒でも早く強くならないと」


ミリアの決意に同感するエリア


「そうだね、もっと強くならないと」


だが2人は何故か心にもやがあるのを感じていた。



言葉とは裏腹にとある感情が2人の深層心理をよぎる。


アミィを、完膚なきまでに叩きのめして、屈服させたい、誰にも穢されてない真っ白な紅い花を全て支配したいという欲求が。


ご拝読ありがとうございます!


まだまだ続きますので今後ともよろしくお願いします!


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