エリゼリア家の姉妹
誤字脱字があるかもしれません、ご了承ください。
ヤンデレ、百合注意です。
中心都市マクスの王都に一際目立つ建物がある、大戦が終戦後急速に勢力を伸ばしてきたエリゼリア家の邸宅だ。
「――ふんふっふふんふーん♪♪ 」
「随分とご機嫌じゃないか、何かいいことでもあったのかい?」
「ふふふ♡やっとぉ、アウラちゃんを見つけたのよぉ♡」
「――へぇ……」
邸宅の中でも一際豪奢な部屋の中で二人の女が話し合う。
「あぁ…♡アウラちゃん…クソ親のせいで別れて八年間、ようやく見つけたよぉ…♡愛しの私のアウラちゃん♡」
アミィにそっくりな人形を強く抱き締めて身をよじらせている女は恍惚に満ちた表情で呟く。
その目には光が写っていない。
「――ん?聞き間違いかな?私のアウラちゃん?君のものでも誰のものでもない、アウラは私のものだよ」
「はぁ?」
「……」
一触即発の空気が流れる。
「はぁ…やめましょう、二人でアウラちゃんを愛する約束だったわね」
「そうだね、ここでやり合っても何も生まれない」
「――はぁ…♡早く明日にならないなぁ♡」
ドゴォン!バギッ!
早朝のギルドの中庭に衝撃音が響く。
「もっと早くっ打ってきな!」
「フッ!」
アミィとアイミスが朝の筋トレとランニングと魔力循環の練習を終え、組手を行っている最中だった。
「ふぅ…ここまでにしておくかい」
「だいぶん身体が温まったよ」
「魔力循環もだいぶん板に付いてきたね」
「そうかな?」
「おーい!アイミスさーん!アミィさーん!」
遠くの方から男の声が聞こえる。
「おっ、バッカルじゃないかい、どうしたんだい?こんな朝早くから」
アイミスが意外な人物の登場に少し驚きながら返事を返す。
「へへへっ!実はアミィさんが魔法闘技大会に出るって聞きやして差し入れをしに来やした!」
そう言って大男は少し大きめの容器に入れたはちみつにレモンを漬けたもの渡してきた。
「はちみつレモン!?ありがとうバッカル、頑張るよ!」
アミィがそう言って笑うとバッカルも嬉しそうに笑った。
大男からはちみつレモンを渡されるとどこか違和感があるがこの男、バッカルは意外と義理堅く、マメで優しい男らしい。
「俺も観戦席で応援してますので頑張ってください!」
そう言って、手を振りながら嵐のように去っていった。
「さてと、あたし達もそろそろ学園に向かうよ」
「うん」
学園に近づくにつれて制服を着た生徒や大会に出るであろう魔道士が増えていく
魔法学園内の闘技場に着く
「エントリーされた魔道士の方はこちらになりまーす!」
どうやらアイミスとは別行動になるらしい。
「行ってくるよ」
「気をつけなよ」
別れようとした瞬間、恐ろしい速さでアミィの背後にに接近してくる何かを感知する。
アイミスは身体強化:五倍を使用しアミィを庇いに行く。
(くっ!間に合わない!)
「アミィ!!逃げろ!」
「え?」
アミィが後ろを振り向くと二つの巨大な豊乳に顔が包まれた。
癖の強い黒髪の身長の高い女性に抱きつかれてた。
整った顔とワカメみたいな髪がミステリアスで妖艶な雰囲気を醸し出している。
「アウラちゃーん♡あぁ…♡アウラちゃんの匂い♡」
すごい力で抱きつかれ匂いを嗅がれた。
瞬時に察する、こいつは変態だ、と。
ん?アウラちゃん?なんで私のエリゼリア家のときの名前を知っているんだろう?
「おい、アミィから離れろ」
底冷えするような地獄からの声が聞こえる。
アイミスの声だ、凄まじい速さで、気がつくとアイミスは私に抱きついてきた謎の女性の首もとに手刀を突き刺そうとしていた。
全く目で追えなかった。
「お前の目的はなんだ?アミィに何の用だ?」
アイミスが殺気を爆発させる、思わず足がすくんでしまった。
「ん?おばさんには用はないわよぉ、あるのはアウラちゃんにだけっ♡」
あっ、思い出したこの口調、この感じ、
「んっ、苦しいよ、そろそろ離れて、ミリアお姉ちゃん」
お姉ちゃんと呼ばれた長いくせの強い黒髪の高身長の女性
「おーい!ミリア!何をしてるんだい?」
凄い勢いでもう一人、今度はやや青みがかった銀髪を後ろでまとめてポニーテールにした、これまた高身長の顔の整った女性が近づいてきた。
「あれ?エリアお姉ちゃんもなんでこんな所に?」
アイミスは一連の出来事に付いていけず、ポカンとしている。
「あぁ、アウラじゃないか、覚えてくれてたんだね」
銀髪のエリアと呼ばれた女性がニコリと笑う。
アイミスにこの二人が私のお姉ちゃんであることを説明した。
「はぁ…あんた達、姉妹だったわけね…よく見たら顔立ちが似てるよ」
「うん、二人とも優しいお姉ちゃんだよ!」
「あぁ…アウラちゃんは本当にいい子だわぁ」
「ミリア、アウラにくっつき過ぎだよ?」
まだ抱きついているミリアにエリアが怒っている。
「あっ、お姉ちゃん達にはまだ伝えてなかったけど私の今の名前はアウラじゃなくてアミィだよ」
「ん?なんでだい?」
「そのいるアイミスに名付けてもらったんだよ、私はエリゼリア家の人間じゃないしね」
「ふーん、そうなんだ」
そう言って二人はアイミスを一瞥する。
その目には激しい嫉妬が映っている。
「そろそろ私達の試合が始まるからぁ、アウラちゃん…いや、アミィちゃん見ててねぇ!」
「うん、頑張ってね」
そう言って嵐のように去っていく。
「アミィ、あの二人、相当強いね」
「うん、でも負けないよ?」
「そうかい、それでこそあたしの弟子だよ」
アイミスとアミィは不敵に笑い合う。
アミィと別れて、エリゼリア家の二人は冷たい声で話し合う。
「ミリア、アミィと会うのは大会が終わってからの約束だったよね?」
冷たい表情でエリスがミリアを睨む。
「ごめんねぇ、我慢出来なかったのよぉ……それより」
「あぁ、英雄アイミスのことだね?あの人物は厄介だ」
「そうねぇ…あの人は厄介だわぁ」
「この大会に出ているってことは魔法学園に入学する意思はあるってことだ、そのときにアミィを私たちのものにすればいい」
「えぇ、そのときまで我慢ねぇ…あぁ…待ち遠しいわぁ♡」
会話を交わす二人の目には光がなくそこには歪な愛情が宿っていた。
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まだまだ続きますので今後ともよろしくお願いします!!
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