実戦試験
誤字脱字があるかもしれません、ご了承ください。
「――とは言ったものの…B級以上の相手が務まる猛獣を召喚できる魔道士はいませんし…」
「俺が直接相手してやろうか?」
冒険者の内の若い一人が声をかけてきた。
「ルクスさん!確かにギルドの規定で自分よりも上のランクの者に実戦で勝てばそのものと同じランクに昇級できる制度はありますが……お願い出来ますか?」
「うん、いいよー、その代わり」
グイッと男が顔を近づけてくる。
「俺が勝ったらアミィちゃんがうちのパーティーに入るって条件だけど、ちょうど攻撃の出来る腕の立つ魔道士を探していたんだよね」
またもや周りがざわつく。
「ルクスって最近A級になった奴よね?」
「あんなこと言って大丈夫か?アイミスさんの弟子だぜ?」
チラリとアイミスの方を見る。
アイミスが少しニヤリと笑って頷いた。
アイミスは私が負けるなど考えてもいないようだ。
「どうしますか?アミィさん…このままB級で登録してもアミィさんの実力ならすぐにA級に上がれると思いますけど…」
「いいよ、でも私、強いよ?」
「ヘッ!上等!」
お互いが少し距離をとる。
「それでは即席でA級の試験を行います、両者よろしいですか?」
同時に頷く。
「――よーい………始めッ!!」
「身体強化:二倍!!」
ルクスが開始の合図と同時に身体強化の魔法をかけ、腰の剣を抜いて突進してきた。
凄まじい速さだ…常人には
「――遅いね」
残念ながらルクスが相手をしているのは普通の冒険者ではなくアミィだ。
素早い突きをなんなく躱し懐に潜り込み拳を打ち込んだ。
衝撃音と共にルクスが地面に伏す。
「これでA級…ってことでいいんだよね?」
「…………ッ!は、はい!見事合格です!」
あまりの一瞬の出来事に受付のお姉さんだけでなく周りの冒険者までもが静まり返っていた。
唖然とした空気の中、アイミスだけが相変わらずニヤリと笑っている。
「アミィ、さっさとライセンスを発行してもらいな」
静寂を切ったのはアイミスだった
「あいよー」
どこか気の抜けた返事で答える。
再びギルドの建物内に戻るとバッカルが出迎えてくれた。
ライセンスを発行して貰っている間、暇なのでバッカルと話していた。
「アミィさん、お疲れ様でございやす!さすがの身のこなしでございやしたね!」
「ん、ありがと、ちなみにバッカルは何級なの?」
「俺はまだC級でございやして…」
バッカルの話によるとギルドのランクは魔物を討伐する際の基準となるらしい。
B級の魔物を倒すにはB級の冒険者が三人以上いないと犠牲者なく討伐できないらしい。
私はA級からのスタートになるのだそうだがこれは最初の試験で獲得出来る最高ランクのライセンスでこれ以上ランクを上げるには実績を積むしか無いのだそうだ。
一般的にはC級以上からが上級者と言われるそうだ。
ここでライセンスが発行できたようだ。
「そっか、年下の私にアドバイスされるのも癪だと思うけど参考程度に、バッカルって左利きだよね?」
「そうですけど、俺、アミィさんに利き腕教えましたっけ?」
「いや、筋肉の付き方を見ればわかるよ、大剣を使ってるよね? どうしても利き手に頼って大剣を振ってしまってると思うからもう少し体全体で振ってみれば今の倍は威力も速度も出ると思うよ」
去り際にそう言い残す。
「あ、ありがとうございやす!」
バッカルが頭を下げて礼を言ってきてくれた。
軽く手を振り別れを告げ、受付のお姉さんのもとへライセンスを受け取りに行く。
「こちらがライセンスになります!」
「ありがと」
「あの…実戦試験も…か、かっこよかったです!/////」
「ん、ありがと」
そう言ってニコリと笑うと頬を赤らめていた受付のお姉さんの頬がさらに赤くなる。
森での生活が長いせいか、私の恋愛観に性別はあまり関係ないらしい、男女どちらでも行けるのだ。
アイミスと合流してから街を歩いていると気になる張り紙を見つけた。
「アイミス、この魔法闘技大会ってなに?」
「あぁ、それは魔法学園が主催の闘技大会だよ、15歳から魔法学園に入学できるんだけどその魔法大会で優勝すれば特待生として入学できるんだよ」
どうやら15歳以下の魔道士たちが競い合って優勝を決めるそうなのだが、ほとんどが入学直前の15歳の魔道士が出場するそうだ。
「出てみるかい?」
アイミスが聞いてきた。
魔法学園にはあまり興味ないけど自分より少し年上の魔道士がどのくらいのレベルなのかは興味がある。
「うん、でてみるよ」
「そうか、なら早速魔法学園に行くよ」
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