プロローグ
1
「お前…クビ」
………「えっ」
森の中で突然 クビ と告げられた少年。名前は、レイク・カルファン 若くして素晴らしい腕を持つ料理人である。その腕を見込まれ、王国から勇者パーティーの料理人としてパーティーの一員になるように頼まれ無理矢理入れられた。ただ実は、本当の理由は違うなのである…
「えっと何かしましたけ俺」
レイクには、クビを告げられる理由は思い当たらないのである。いつものように朝昼晩と料理を作り、消耗品を買い出しに行き、戦闘が起こったら安全なところからパーティーを見守っていた。
「お前…戦闘が始まった瞬間、皆が戦闘態勢に入った時何してた?」
と聞いて来た彼は、身長は高く、筋肉はいい感じについている百人いれば百人がイケメンと言うかもしれないイケメンで、名前はランス・エイブレット。レイクをパーティーに無理矢理入れた王国 エイブレット王国の王子で、生れたて時から勝ち組野郎である。レイクがパーティーの一員に入ると決まった時から何かといちゃもんを付けてくる。
「えっと逃げていましたが何か?」
「そこだ。皆が一生懸命戦っていたときに何逃げてるんだ‼️」
「仕方ないじゃん俺料理人だし」
「そんな物言い訳になるか‼️」
(いやなるだろ。)
「そもそも何でもお前みたいな平民で無能が、このパーティーにいるんだ、俺様には分からない」
(あっこいつ言ってはならないこと言いやがった。)
その瞬間、ランスの首元にロングソードがつきつけられていた。
「お前…レイクに何を言った」
そう放ったのは、身長は162㎝ぐらいで銀色の綺麗な目した、短髪の美少年に間違えられるような美少女。名前はキリ・サーリトルクア。リイクの幼なじみで…勇者である。