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詩集

ありがとう

作者: 奈月ねこ

交通事故により突然亡くなった母

私が駆けつけると既に亡くなっていた母

冷たくなりかけていた母の頬に触れる

いつまでも実家そこに在るとの思い込み

こうなって初めてわかる母の想い、母への想い


ずっと帰らなくてごめん

遠いことを理由に帰らなくてごめん


昔は一緒にたくさんの映画を観たね

コンサートにも行ったね

食事にも行ったね

楽しかったね


私に対して一生懸命だった母

私の一人暮らしの家に食料を送ってくれた母

心配ばかりしていた母


いつも笑顔だった母

その笑顔に私は照らされていたんだね


苦しまずに逝ったであろうか

せめてそうであって欲しい


話したいことがたくさんある

話したい、母に

話しかけても何も言わない母

それでもいい

今夜はずっと一緒だよ


死に化粧をした

綺麗だよ、お母さん

それが私に出来る最後のこと




棺の中に花を飾っていく

花畑にいるように花に埋もれる母

まるで花冠をしているような母





お母さん



産んでくれて

育ててくれて

遊んでくれて

叱ってくれて


愛してくれて



ありがとう



亡き母へ捧ぐ

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― 新着の感想 ―
[一言] その気持ち・・・ 少しだけわかります。。。 私も父を10年以上前に亡くしました。 癌でした。 『苦しまずに逝ったであろうか  せめてそうであって欲しい』 私も当時そう想いました。 本当にそう…
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