学歴コンプレックスの治し方、教えます
はじめに
「学歴コンプレックスを持つことは無駄です。変な劣等感を持つのは辞めましょう!」
…あなたはこのようなアドバイスを受けて納得ができますか?私は無理でした。そしてこの本に出てくる人物も到底そのアドバイスに納得することはできませんでした。自分の経歴、出身校に対して劣等感を持つ。人から馬鹿にされているように感じる。今の環境に納得できない。劣等感に苛まれる。私や彼らのように前述したアドバイスが正論だとしても納得出来ない人間はいるのです。人間はロボットではありません。正論を毎回真に受けられるほどうまく出来ていません。理屈じゃない。そう思います。
劣等感を持ち続けたままの人と劣等感を克服した人の違い。あなたにはわかりますか?それは「行動」するかしないかの違いです。本書では学歴コンプレックスに悩み、苦しみ、その末に克服した人間臭い2人の若者の学歴コンプレックス体験談を読者に伝えていきます。
第1章では学歴コンプレックスについてコンプレックスが発症する過程、学歴コンプレックスの種類、レベル、そして対処法について学んでいきます。体系的にコンプレックスの状態を紐解くことは自身の学歴コンプレックスを克服するためにも重要なことと考えます。
第2章では偏差値40の高校出身である著者が学歴コンプレックスに陥った状況から克服までを時系列で追っていくこととします。田舎の高校という限られた空間から東京に上京し、はじめて感じる学歴の重さ。大学に入学したとしても学校名で差別される歯がゆさ。そこからの行動を記述します。偏差値40、IQ75の著者が学歴コンプレックスを克服した過程は読者の方にも有益な情報となることでしょう。
第3章では、高校中退、大検取得のY氏の経験談を綴ることとします。著者自身は高校卒業、社会人経験、大学卒業と来ましたが、学歴コンプレックスを1ケースだけで語ることはたかが知れています。そこでY氏の協力の元、中卒という世間的には不利な状況から難関私大卒業までどのような思いで行動したかを語っていただきます。様々なバックグラウンドを持つ人々の学歴コンプレックス克服体験談を読み取ることは自身のコンプレックス克服に役立つはずです。
最終章では、学歴コンプレックス克服後の行動について登場人物の今を語りたいと考えています。悩まなくてもよい事に悩んでいた者が今どうなっているのかをあなたの目で確かめてみて下さい。さあ読み進めていきましょう。