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何屋さん?

前回のあらすじ

スライムって何だっけ?

 リンに驚かされつつも、俺は次の場所へと案内される。


「ここは、この国でも屈指の切れ味を誇る刃が沢山あるんですよ」


「へえ、そんな凄い場所なのか」


 そういわれて、指さされた先にあるのはとても大きな建物だった。

 刃って刀の事か?

 ということは、ここは恐らく武器屋か。

 その建物の正面入り口の上には大きなハサミのモニュメントがある。

 なんでハサミ…?

 もしかして武器屋じゃないのか?


「このお店はすごいんですよ。この国のトップクラスの人間達が日々切り方の研究を重ねていて、この前も新しい切り方を紹介していましたし」


 武器屋っぽい。

 凄い武器屋っぽい。


「さらに、ここにはとても珍しい刃が沢山あってそれ目当てに通う人だっているくらいなんです」


 へえ、ものすごい業物まであるのか。


「更に、その刃の切れ味は石でできたゴーレムすら切り裂けるほどだと言います。」


 そんなに凄い切れ味なのか。

 それは、結構凄いものだな。

 俺の世界で言えば斬鉄剣のようなものだろうか?


「ここの、店長なんかはよく王様を切に行っているそうですよ」


 そうそう、切れ味に自慢があるしちょくちょく王様も切っちゃうよな―


「ってそれ謀反だよな!?」


 そういうと、エイダはなぜかきょとんとした顔をしてしまう。

 あれ、王様って切っていいものだっけ?

 それとも、何か勘違いしているのか?


「武器屋の話だよな?」


「いえ、あそこは理髪店ですよ?」


 切るってそういう意味かよ!

 初めに何の店か説明されなかったから勘違いをしてしまったようだ。

 そもそも、髪を切るのにゴーレムを切り裂けるような切れ味はいらないって。

 というか、そんなハサミを目当てに通う人なんて本当にいるのか?

 ただ、改めて理髪店と知って彼女の説明を思い起こすと、彼女の話は確かに納得できる内容だった。

 その一点を除いて。


「武器屋はこっちですね。他にもたくさんありますけど、とりあえずここにも一つありますよ」


 そういわれて指さされた先には、先ほどの理髪店なんかよりも全然小さい建物があった。

 別に、小さいとかみすぼらしいとかではないが理髪店と比較するととても小さく見えてしまう。


「ちなみに、ここに売られている武器ではゴーレムを切り裂くことが出来なかったりします」


「理髪店以下の品ぞろえ!?」


 ちなみに、ゴーレムなんてそうそう切り裂けるものではないらしいことが判明する。

 そんなものを切り裂けるハサミってどれだけすごいのだろうか。

 一度、あの理髪店に行ってみたいな。


 その刃を目当てに理髪店に行くやつなんていないだろう、とか壮真は言っていたが自分もその一人になってしまう事に全く気付いていなかった。


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