登場人物(Character Profiles)
※このキャラ紹介は、読み進めながら、
必要に応じて参照していただければ幸いです。
✦✦✦ 【味方勢力】Allied Forces ✦✦✦
── 絶望世界を駆ける者たち ──
【◆ 主人公サイド ◆】────────
✦ ロザリーナ・エルデンハート(26) ✦
《戦場の双剣姫》
五年前の戦で兄を失い、絶望世界を旅する流浪の剣士。
蒼の軽鎧の上に外套(旅装束)、栗色の髪、青銀の瞳。
細身の体躯に無駄はなく、静かな気配の奥に鋼の芯を宿す。
彼女の双剣は“面ではなく線で斬る”。
自らの鎧に剣傷を残さない戦い方――
「剣は、受けるものではなく避けるもの」
その静寂の剣は、
誰にも気づかれぬ間合いで喉元へ届く。
寡黙だが、心には燃える執念が灯っている。
「兄さんを――見つけ出す」
希望の象徴たる双剣を携え、ただひとつの想いで歩き続ける。
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✦ ライザリオン・エルデンハート(31) ✦
《戦場のライオン》
かつて王国最強と称えられた英雄。
漆黒の長髪を背に流し、妹と同じ青銀の瞳。
均整の取れた長身と獅子の威圧をまとい、
立つだけで戦場の空気を変える男。
身の丈を超える王剣で岩ごと敵を断ち、
魔獣百体に囲まれてなお最前線を退かなかった。
妹ロザリーナにとって絶対的な支えであったが――
滅びの封印により獣界へ堕ち、魔獣を喰らいながら生き延びた末、
いまは“人ならざる異形”と化す。
「ロザリーナ、来るな。お前は……生きろ」
その最後の言葉は、
妹の“生きる理由”となった。
妹との再会は、救いか惨劇か――。
──◇──
【◆ ルドグラッド砦の同志たち ◆】────────
── 千の民を守り、絶望世界に抗う者たち ──
✧ ヴァレンティス(30) ✧
《ルドグラッド砦の若き王》
滅びた王国の末裔にして、抵抗軍の象徴。
誠実で民思いだが、千人の民を守るために、
砦の物資不足と理想の狭間で苦悩している。
彼が背負うのは「王族としての誇り」ではない。
「人が人として在れる場所を創る」という祈りだ。
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✧ ニコ・ニコル(27) ✧
《戦場の道化・遊撃隊隊長》
金色の瞳に愛らしい猫耳を持つ、銀髪の半獣。
悲しい過去をハーフマスクに隠し、
月星のマントを翻し、軽口と神速の湾曲剣で、
戦場に笑いと死を同時にもたらす異才。
「冗談は、死なないための呪文さ」と笑う。
・魔獣化異能術:《幻光幕》
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✧ シャーロット・ベニバラード(29) ✧
《紅の軍神》
燃えるような紅の髪と瞳を持つ、抵抗軍最強の将。
容姿端麗・頭脳明晰・剣技に秀でる完璧超人。
かつて、ブラストリア総大将のジークを師と仰ぎ、
完璧な実力の裏には、救えなかった者への深い傷が眠る。
「強くなければ、何も守れない」
厳格さの裏にある自責の念を抱え、
砦を守る責務を最優先しつつも、
不器用な優しさを秘めている。
ニコルとの“戦場漫才”は砦の名物。
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✧ ガルデン・アルバレス(60代) ✧
《鉄壁のガルデン》
ルドグラッド砦最古参の将軍にして、
鉄壁の盾を誇る防御戦の名手。
若き王ヴァレンティスを「若造」と呼びつつも、
内心では深い忠誠を抱いている。
屈強な肉体と立派な顎髭が特徴。
──「鉄壁のガルデン」
兵士たちからは敬意をこめて、こう呼ばれる。
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✧ アズ・アルバレス(15) ✧
《灰の砦の小さき刃》
ガルデンの孫娘で、最年少の仮入団兵士。
群青の髪と灰青の瞳を持ち、短剣二刀を軽快に操る天才少女。
気が強く、負けず嫌いで、言いたいことは言うタイプ。
ニコル隊長のことは尊敬しているが――
「ふざけてる時は本気で蹴る」という絶妙すぎる距離感。
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✧ ポコーレ・ポコラン(16) ✧
《正義感の少年兵》
辺境出身の元民兵。剣技は平凡、性格はドジで涙脆い。
少女を救うため、たった一人で敵軍へ飛び込む勇気を持つ。
純粋で真面目。時にドジだが、
仲間を救うためなら迷わず命を張れる“折れない心”を持つ。
『見て見ぬふりは、死ぬより嫌だ!』
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✧ クレセント・モーリス(17) ✧
《遊撃隊の最年少兵》
ルドグラッド砦遊撃隊に所属する最年少兵士。
突出した武勇はないが、
命令を理解する前に身体が動く即応性を持つ。
恐怖を感じないわけではない。
無茶な指示には一瞬だけ目を見開き、
それでも最後には必ず――「了解です」と答える。
「……(ニコル隊長の戦術名が)長いんだよなぁ」
そう呟きながらも、
ニコルの命令に、彼はいつも最前線へ走っていく。
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✧ ソルディオ・バレン(43) ✧
《不屈の練兵教官》
ガルデンの右腕。
ルドグラッド砦の全兵士を鍛え上げた、厳格かつ情熱的な教官。
ヴァレンティスが幼少の頃から、その成長を影で支えてきた。
部下を一人も犬死にさせたくないという深い慈愛に満ちている。
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✧ オルフェン・カーン(46) ✧
《知識の生ける目録》
五年前までブラストリア城の内政を一手に担っていた文官。
金縁の眼鏡を押し上げるのが癖。
数値を語るその頭脳には、
城の構造、備蓄、鎖の太さに至るまでを完璧に把握している。
武力は持たないが、冷静沈着に知識という武器で王を勝利へ導く。
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✧ ロート・シルト(25) ✧
《忠義の残光・近衛兵長》
五年前の王都陥落の日、
絶望の北門から生還した元王都第二隊の若き兵士。
伝説の戦いを見せてくれたロザリーナに対し、
尊敬を超えた憧憬を抱いている。
現在はヴァレンティスの身辺を守る近衛隊の核として、
沈黙の中に熱い忠節を宿す。
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✧ マクレブ・ハイランド(37) ✧
《遊撃の楔・遊撃隊副将》
ニコル率いる遊撃隊を実務面で支える、堅物で実直な性格。
奔放なニコルとは対照的に、常に最悪の事態を想定して動く「遊撃隊の理」。
寡黙ながらも、戦況を一瞬で読み解く眼力は鋭く、
ニコルの無謀を勝利へと変換する技術を持つ。
遊撃隊がどれほど混迷に陥ろうとも、
彼という柱がある限り、隊が瓦解することはない。
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✧ ジーク・ヴァイスハイム(43) ✧
《白鋼の剣王》
かつて西部方面城――ブラストリア軍総大将。
ヴァレンティスの父王に仕え、
ベニバラ、ガルデンら将軍たちを率いた
エルデンハート王国最強格の剣士。
それは――
剣技。
戦術。
兵の統率。
そのすべてにおいて、
王国のブラストリア軍の最高峰と称された男である。
白鋼の重鎧に深銀の外套。
盾無し。腰には長剣一本。
短く整えた黒髪と無精髭。
そして濃い紫を帯びた鋭い瞳。
寡黙で厳格な武人であり、
ベニバラの剣の原点となった師でもある。
当時、人々はこう語った。
「この男が立っている限り、西は落ちない」
「王国最強の英雄――
ライザリオンに並ぶ剣だ」
だが五年前の戦いにおいて、
ブラストリア城は陥落。
ジーク・ヴァイスハイムは城と運命を共にし、
戦場から姿を消した。
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【◆ もう一つの抵抗勢力 ◆】────────
── ブルームロアの谷の反逆の民たち ──
✧ レヴァン・サフィール(32) ✧
《ブルームロアの大牙》
最北の地――ブルームロアの谷。
その民・二百を束ねる若き王にして、
白象に跨り重戦斧を振るう“谷の覇者”。
褐色の精悍な肉体には無数の戦傷。
片側を刈り上げた黒髪。
獣のような翡翠色の眼光。
白象の背に立ち、大地を踏み鳴らすその姿は、
まさに《大牙》の名を冠する王そのもの。
だが――その本質は征服者ではない。
民と同じ火を囲み、同じ鍋をつつき、同じ酒を飲む男。
豪快に笑い、酒に溺れ、義理と情で動く。
弱い者を泣かせる者は、決して許さない。
戦と戦略においては天才。
だがそれ以外は驚くほど不器用で、
酔えば泣き、芝居を見ても泣き、妹ベルに叱られる。
彼の胸にあるのは、ただ一つ。
「家族を、生かす」
その一念だけで、谷は立っている。
ひとたび彼が、
「おもしれェ。おらァ、ぶっきれたぜッ!!」と吠えれば、
ブルームロアの反旗は、一気に燃え上がる。
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✧ ベル・サフィール(24) ✧
《仮面の踊り子》
ブルームロアの谷王・レヴァンの妹。
谷の理性であり、影の刃。
翡翠の瞳。
金混じりの銀髪。
仮面と薄布で顔の半分を覆う女。
酒場では踊り子として優雅に舞い、
情報を拾い、静かに標的を選ぶ。
だがその本質は戦士。
《大弓》を引き、短剣を振るうその手は、
常に“殺すための距離”を測っている。
兄が炎なら、彼女は刃。
豪放な兄の無茶を止め、
暴走すれば叱り飛ばし、
酔えば水をぶっかける唯一の存在。
冷静沈着。
冷たいほどの合理主義。
生き残るためなら、切り捨てることも厭わない。
だが――
理不尽な絶望に満ちた世界で、
満身創痍でも小さな命を守ろうとする“蒼”の剣士と出会い、
その価値観には、わずかな揺らぎが生まれ始めている。
それでも彼女は、まだ変わりきらない。
見たもの。
拾った情報。
測った距離。
すべてを胸に秘めたまま、
静かに世界の急所へ刃を向ける。
「……生は儚く、希望は踏み潰され、祈りは無力。
だから私は――せめて華やかに舞う」
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✧ ダリウス・ストームクラッシュ(23) ✧
《雷槍の破城兵》
ブルームロア遠征隊を率いる、ストームクラッシュ兄弟の兄。
二メートル近い巨躯と短く刈った黒髪、バーガンディの瞳を持つ重戦士。
両端に刃がある双頭の重槍を操り、前進するだけで戦線を押し潰す破城の要。
寡黙で実直、合理を優先し、谷の民を守るためなら情も切り捨てる。
冷酷に見えて、その判断は常に仲間を生かすためにある。
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✧ キリク・ストームクラッシュ(17) ✧
《風刃の悪童》
ストームクラッシュ兄弟の弟。
ライムグリーンの長髪を束ね、兄と同じバーガンディの瞳を持つ軽戦士。
短剣を操り、風のように戦場を駆ける遊撃の刃。
飄々とした軽口で場を崩すが、本質を見抜く眼は鋭い。
兄の“重さ”に対し、隙を裂く“速さ”で戦場を支配する。
✦✦✦ ── The Light That Still Resists ── ✦✦✦
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✦✦✦ 【敵勢力】Antagonists ✦✦✦
── 絶望世界の支配者 ──
【◆ 黒帝断罪軍 ◆】────────
◎帝王・ザイラス・オズグリア
世界を絶望へ沈めた覇王。
魔獣と意思疎通できる唯一の存在として、
世界の獣界化を目論む支配者。
◎副官・ネメシス=オルティガ
黒帝の影として動き、常に兜で顔を隠し、正体不明の副官。
彼が前に出た時点で、戦はすでに終わっているとされる。
◎祈祷師・エルザヴァン
禁呪を司る老祈祷師。
ザイラスの野望、
魔物を現界に呼び戻す“術”を研究する存在。
◎西城総指揮官・レッドバルム
<盤を割る者/ブラストリア城・黒帝軍総指揮>
グラ=シャルンの下で、ブラストリア城を統括する男。
半獣でも、八将でもない。
それでも総指揮官の座にいる――ただ一つの理由は、知略。
両脇に、処刑人ルグ、ラグを従え、
自分は――盤上の残りを踏み潰しに行く戦術の天才。
【◆ 黒帝八将・半獣 ◆】────────
① アークゼルス・ザグシグル
<天断の雷剣/東部拠点城主>
八将第一席にして、最強と称される剣士。
彼が戦場に立つ時、それは戦ではなく“裁定”となる。
・魔獣化異能術:不明
② セレファイス=エルド=アルテミス
<無音の狙殺者/放浪>
距離そのものを殺す異端の暗殺者。
気づいた者はいない――死んだ者もまた。
・魔獣化異能術:《静寂葬指》
③ ラシャ=クルエンティス
<血環の毒舞姫/南部拠点城主>
八将の紅一点。
血と毒を舞わせ、死に至る過程そのものを支配する。
・魔獣化異能術:不明
④ ザガン=スレイス
<魔刻の狂刃/北部拠点城主>
反乱と異変を“起こる前に消す”粛清者。
北が静かなのは、彼がそこにいるからだ。
・魔獣化異能術:不明
⑤ ドルグ=ハルザード
<破砕の巨鎚/本城拠点>
砦も城門も一撃で砕く怪物戦将。
進軍路を切り拓く、黒帝軍最強の破壊装置。
・魔獣化異能術:《破城轟砕》
⑥ ヴァルザーク
<魔翼の処刑者/本城拠点>
殺戮を愉しむ嗜虐の剣士。
戦場を“遊び場”と見なす、最も危険な存在。
・魔獣化異能術:《紅翼旋刃》
⑦ グラ=シャルン
<三眼の暴君/西部拠点城主>
恐怖による支配を是とする暴君。
第三の眼に見据えられた者は、抗うことすら許されない。
・魔獣化異能術:《恐怖視》
⑧ 死亡
✦✦✦ ── Thus Stand the Lords of Despair ── ✦✦✦
※魔獣化異能術とは、
魔獣融合の種族=半獣のみが行使できる特権的異能である。
✦✦✦ ── それでも、絶望はまだ終わらない ── ✦✦✦




