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ラミアプリンセスは配信者  作者: 未羊


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SCENE095 管理局にお披露目だ

 ダンジョン管理局のいつものお二人と衣織お姉さんと合流した僕は、まずはボス部屋に戻ってくる。今はショートカットがあるので、途中のキラーアントのいる部屋にも寄らずに素早く戻ってこれる。

 ボス部屋に戻ってきた僕は、バトラーが用意してくれていたテーブルをみんなと一緒に囲んでいた。


「さて、瞬。改造をしてみたいと言っていたが、どうするつもりなんだ?」


 なぜか衣織お姉さんが話し始めていた。管理局の人との間での話し合いだから、谷地さんと日下さんから話をさせるんじゃないの?!


「あ、うん。ごめん、ちょっと先に改造をしてみたんだ。そっちから話をさせてもらってもいいかな」


「私は構わない。お二方はどうでしょうか」


 僕の確認をすると、やっぱり衣織お姉さんが最初に答えていた。それから、谷地さんたちに話を振っている。


「そうですね。どういう改造を施したのかは気になります。今後の方針というのは、それを見てからでもいいでしょう」


 どうやら、僕が用意した部屋を先に見るということでいいみたいだ。

 そんなわけで、紅茶を用意しようとしていたバトラーには悪いけれど、部屋を先に見てみることにした。


 ボス部屋から出て三階層を少し戻った場所、そこにちょっと分かりにくい岩の扉が設置されている。そこが、僕が新たに用意した部屋となる。


「これは、ちょっと分かりにくいですね」


「ええ。簡単に入られても困るということで、ダンジョンらしい擬態を施してみました」


 日下さんの感想に、僕は丁寧に説明をする。


「それで、この部屋自体にもちょっとしたギミックを仕込んでおいたんです。なにせ安全に部屋の中で作業ができますからね」


「ほうほう、それはなにかな、瞬」


 僕が続けて話しをすると、やっぱり衣織お姉さんが食いついてくる。

 横浜ダンジョンでは死んだ時にいろいろデバフを受けているらしく、衣織お姉さんは気になっているようだ。


「生命力以外のステータスにひとつデバフが働くようにしたんです。ただし、六時間ほどで効果が切れるように設定しました。そのくらいの時間なら、他のダンジョンの探索に影響はないと考えましたからね」


「なるほど。さすが瞬は優しいな」


 衣織お姉さんが腕組みをして褒めてくれる。相変わらずだなぁ、衣織お姉さんは。


「それで、部屋の中はどうなっているのですかね」


「はい。部屋の中は採掘場になっていて、銅と鉄、それとガラスが手に入るようになっています。さすがに適性外の種族ではその程度しか用意できないみたいですよ」


「それは仕方ない。北関東には廃鉱山ダンジョンもあるわけだしな。だが、一般的に需要の高い鉱石ばかりなら、ここでも十分人が来ることを見込めるだろう」


「ですね」


 衣織お姉さんの分析に、僕はこくりと頷いている。


「分かりました。では、私どもが中に入って、その効果の程を確認しましょう」


「そうですね。確認が取れましたら、各種ダンジョン案内のページを更新させていただきます」


「ダンジョンの案内? もしかして、僕のダンジョンもサイトがあるの?」


 谷地さんと日下さんのやり取りを聞いていた僕は、つい気になってしまう。


「ええ、ございますよ。これまでの探索で判明したことをまとめて掲載しております。それこそ、横浜ダンジョンや廃鉱山ダンジョンもしっかり掲載されております」


「ということは、お父様のことも書かれているのでしょうか?」


「そうですね。ダンジョンボスとして、しっかりと掲載させていただきました。よければお見せしましょうか?」


「ええ、ぜひ」


 日下さんがラティナさんに声をかけると、ラティナさんはしっかりと返事をしていた。


「でも、ラティナさんってこっちの世界の文字は読めるの?」


「あ……」


 僕が疑問をぶつけると、ラティナさんは気が付いてしまったみたいだ。僕たちの世界の言葉が読めないことに。

 ふと思ったけれど、そういえばなんで言葉は分かるんだろうなぁ。セイレーンさんもそうだし、ラティナさんもそうだし、僕たちは平然と話をしている。どういうこと?


「プリンセス。それはダンジョンに満ちるマナのせいですぞ」


「うわぁ、バトラー?!」


 僕が考え込んでいると、バトラーが答えてきた。


「ちょっと、僕の頭の中を読まないでよ!」


「プリンセスは考えていることが分かりやすすぎるのです。ダンジョンに満ちているマナの力で、我らは壁を感じることなく会話ができるのですよ」


「……マナって便利だね」


 バトラーの答えを聞いて、僕は表情を引きつらせていた。本当に何でもありだよ。

 とまあ、この話はそこまでにしておこう。ひとまず採掘部屋のチェックだ。

 中に入ると、僕たちモンスターは何も影響はなかった。でも、衣織お姉さんたちは、確かにステータスの一種類にそれぞれ半減のデバフがかかっていた。

 僕が設定した機能は、ちゃんと動いているみたいで安心したよ。


「なんでデバフを入れたんだ?」


「ダンジョンポイント稼がないと、ダンジョンの改装ができないじゃないか」


「ああ、そういうことか」


 衣織お姉さんの質問に、僕は即座に答えを返す。これには衣織お姉さんもすぐに納得してくれたみたいだ。

 ダンジョン管理局のお二人もすぐに納得してくれたみたいで、採掘場のお披露目はうまくいったみたいで僕もひと安心だよ。

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