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古流武術異世界戦記  作者: タキケン
46/86

方針

45話


「では竜族の里へ向かい竜族を味方に付けるために旅立つことで決まりですじゃな?みなさんもそれでよろしいですじゃな?」


 ダグザが全員に問い掛けた。するとテュールが手を挙げて話し出した。


「ちょっといいかな?俺は一度ドワーフの国へ帰ろうと思う。なに、ドワーフもリン奪還と天魔大戦阻止の作戦に参加させるためさ!」

「後でドワーフは協力しないってなったらバツが悪いんでな!」


「それなら誰か使者を立てれば宜しいのでは?エルフから人を使わせますぞ!」


 トーマスが親切に提案してくれた。


「いや、知っての通りドワーフも不干渉は同じだ・・・。だから俺自身が出向かわなければならない・・・。もちろん、何名かのエルフも付いて来て欲しい。伝達の鏡と転移魔法陣を設置できる者を!そうすれば帰りは楽だから!」

「あと、行きの馬を貸してもらえれば非常に助かるのだが、よろしいかな?」


「それは大丈夫です!すぐに手配しなさい」


 ロナルドが快く受け負い、トーマスへ指示を出した。するとトールも話し出した。


「それなら俺も一緒に帰ってジャイアントも協力するように話してこよう!」


 しかしながら、テュールがそれを制した。


「いや、トールは優司達と竜族の里へ行ってくれ!不浄の地を通るんだ、戦力は多い方がいい!ジャイアント族には俺が掛け合ってくるよ!だから手紙を書いてくれ!それに、お前はでかすぎて馬に乗れんだろう!」


「がははは!確かにその通りだ!分かった!俺は王に手紙を書いて優司達に付いて行こう!」


 トールは素直にテュールの意見に従った。


「もちろんヘパイストは置いていく。あいつにはここで開発に集中してもらうから!」


 テュールの申し出に異を唱える者は誰も居なかった。


「なぁに!優司達が帰ってくる前に俺はここに帰ってきているだろうよ!」


 テュールが一時的に抜けるのは痛いが、仕方のないことだと優司は思っていた。


「テュール!よろしく頼む!」


 優司は笑顔をテュールへ向けた。テュールも笑顔で返した。


「優司殿達が竜族の里へ行っている間に我々エルフも他の種族達へ使者を立てます。そして伝達の鏡と転移魔法陣を設置してきましょう」


 ロナルドがそう言って他のエルフ達に指示を出していた。


「そういえば、マリアが俺が元の世界に帰れるようにって作ってくれた転移の巻物があるんだけど、それは移動に使えないのかな?」


「おお!マリアの作った巻物ですか!?それは性能が良い代物ですな!」


 エルフの誰かが叫んでいた。


「いくつあるのですかな?」


 トーマスが聞いてきたので優司が答えた。


「一つだけなんだけどね・・・。多く作ってって頼んだんだけど・・・。量産はできないらしくてね・・・」


「それはそうです。今エルフの里でも転移の巻物を作れる者はいません!マリアは優秀でしたから!」


 トーマスはにこやかに話していた。


「ただ、俺には素霊が見えないから、あっても宝の持ち腐れなんだよね・・・。何かの役に立つなら使ってもいいんじゃないかな!?」


 優司が笑いながら言った。するとロナルドが優司に諭すように話した。


「いや、優司殿、それは優司殿が持っていた方が良い。トーマスが言った様に作れる者が今はいません。それに、マリアが優司殿のために作ったものですから!」


 ロナルドの意見にみんなが頷いた。


「わかった!使わないでおこう。」


 優司がそう言ったとき、エルフの侍女が部屋に入ってきてトーマスに何かを報告していた。するとトーマスが話始めた。


「みなさん!食事の準備ができたようです!続きは食事をしながら行いましょう!別室にご案内します!」


「おう!メシか!」


「お腹すいたぁ!」


「そうでやんすねぇ!ペコペコでさぁ!」


 トールとサラ、キヨタが喜んでいたが、タケゾウがキヨタの頭をはたきながら言った。


「馬鹿野郎!おめぇ、エルフの食事にゃぁマナーがあるんだぞ!食った気がしないかもしれねぇ!」


 それを聞いてトーマスが笑いながら言った。


「大丈夫ですよ!今日はマナーなんて関係なく、楽しく食事をしましょう」


 タケゾウがバツの悪そうな顔をしているとルリが小声で威圧する様にタケゾウへ言った。


「声が大きい!」

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