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お題シリーズ

透明な雨

作者: リィズ・ブランディシュカ




 登下校の時間って暇だよねー。


 かさ、くるくるくるーっと。


 相合傘だねっ。


「そうだな」





 ねぇ聞いてる?


 何で雨って透明なんだろうね。


 水だから透明だってのは分かるけど。


 逆に何で、水だから透明じゃなきゃいけないの?


 だってほら、海は青いよ?


 緑色の湖とか、赤い湖とかもあるし。


 だったら、雨に色がついていても良いじゃない。


 それだったら、雨の日の気分の少しは晴れやかになるのになー。





 雨・雨・雨。


 カラフルになーれ。




 そんなのでカラフルになったら困る?


 ふふっ、そうだね。


 今まで常識だったことが変わっちゃったらびっくりするよね。


 雨は透明。


 雨は無色。


 でも、たまに退屈にならない?


 私たちの社会は常識が大半で、退屈が大変。


 性格が偏屈になっちゃって、毎日の気分がもう鬱屈。


 あーあ。


 雨が緑になったり、赤になったり、もしかしたら温かくなっちゃったりする事、ないかな?


 うん、つめたい。


 とうめいだ。


 やっぱりないかー。





 くるくる。


 くるくる。


 かさがくるくるくるり。





 雨さん。雨さん。


 あなたは透明じゃなくても良いんだよ。


 もし今の自分が嫌だったら、変わっちゃっても良いんだよ。


 少なくとも私は、その変化喜びますから。


 ん?


 そんな事いって、雨の色が本当に変わったら困るだろって?


 私は困らないなー。


 雨の色がかわったくらいで、世界がディストピアになっちゃったり、大勢の人が困ったりするなら話は別かもしれないけど。


 なりたい自分になれないのって、たぶんとっても辛い事だと思うし。


 ね?


 同じ傘に収まる私達って、周りからどう見えているのかな。





「さぁ、友達なんじゃないか。ただの男友達にさ」





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