冒険(笑)の旅はここから始まりました。
こんにちは。
特に言うことがないのでこのまま楽しんでいってください!
ーリセットマラソンー
リセットマラソン(Reset Marathon)とは、主にソーシャルゲームにおいて、ソフトのインストールとアンインストールを何度も繰り返すこと、及びそれにより自分が目的とするアイテムを入手する方法のことである。 省略してリセマラと呼ぶこともある。
Wikipediaより引用
俺の趣味は、ダークウェブを見ることだ。
説明しよう!ダークネットとは、普通見ることが出来ず、違法な取引がされているネットだ!
俺は至って普通な中学生なのだが、親は昔死んでいるし親代わりの親戚の人は1週間に1回しか家に来ないから自由なのだ。
今日も俺はパソコンの前から動かない。学校に行ったってテストはなんも難しくないから面白くない。友達もどんどん離れていったし、近ずいてくるのは俺と番になりたい女ばっかりだ。もう、飽き飽きなのだ。
パソコンの画面が反射して、俺と俺の後ろにあるトロフィーやら賞状やらが写っている。
理科教員免許、社会教員免許、色んなコンクール優秀賞とかなど。
要するに、俺は天才と言うことだ。(自分で言うのもなんだが)
ため息が自然と漏れる。俺が欲しいのは、資格とか世間の賞賛だとかではなくて…
「ん…なんだこれ」
無意識にダークウェブを漁っていたらしく、カーソルがある商品を示していた。
[商品説明・異世界転生がすごく簡単に出来ちゃうナイフです。これでリスカすれば、一瞬で異世界に!
値段 1200円]
ふうん。
「…面白そーじゃねーか」
パソコンの画面には、不敵に笑う俺が写っていた。
1週間後。
「宅配便でーす」
ピンポンという懐かしい音と共に若い女性の声が家に響いた。
早速来たか。
急いで異常に長い廊下を走り、玄関のドアを開けた。
案の定、若い女性が外に立っていた。ドタドタ走る音が聞こえていたのか、ぽかんとしている。
「はい」
「あっ…サインお願いします…」
女性は今度は顔をぽっと赤らめた。感情の変化が忙しい人だな。
早く帰って欲しいのでちゃっちゃと印鑑を押す。
「写真一緒に撮って欲しいんですが…」
はぁ?と思わず声が出そうで、慌てて飲み込んだ。なんて非常識なんだこいつは。宅配便の人はみんなこんなもんだろうか?
「はい」
パァァ!!!と女性の顔が明るくなる。
まぁ、女性が悲しむからというか早く荷物を開けたいから頷いてあげただけだ。
早いとこ撮る。
「ありがとうごz」
ガチャ。
俺は静かに家に逃げドアを閉めた。
その例のブツは、ちょっとかっこいい西洋風のナイフだった。というか、短剣の方が合っているかもしれない。
刃渡りおよそ22cm。その刃は半透明で、ラメが入っているようだ。プラスチックの様に見えるが、試しに壁に投げてみると深く壁に突き刺さった。
普通のナイフは刃が片面になっており、背が少し曲がっているのが特徴だ。しかし、これは両面が刃で、限りなくまっすぐだ。ヒルトと呼ばれる部分もない。
「ものは試し!早速やって見るぞ!」
俺は躊躇なく刃を手首に滑らせた。
鮮血が傷口から溢れ、激痛が身体を貫く。あまりの激痛に床に崩れ落ちた。
最期にブッシュドノエル食べたかったな…
俺の意識はどんどんと遠くなる。
まだまだ続きます。
今後、楽しみにしていてください!