冒険者登録
ラウラ達は町についた。
町の入り口にいたのは、厳つい門番?だった。
「お前らは何が目的でここに来たんだ」
厳つい門番?は、低めの声で聞いてきた。見た目と声のせいで地味に怖い。
「プレイヤーで分かるか?」
「ああ、冒険者か?冒険者ギルドならこの道を真っ直ぐ進めばあるぞ」
「ありがとう、おっさん」
「俺は、おっさんっていう歳じゃねぇよ。まだ、23だ」
ラウラ以外は、ベータテスターだったため知っていたのか、驚いていなかったが、ラウラは物凄く驚いた。
「じゃあ、名前を教えてくれよ。俺は、ラウラだ」
「俺は、ゴーツだ。よろしくな、嬢ちゃん」
「俺は、男だ」
「えっ?!マジかよ!?それはすまなかったな。まあ、頑張れよ」
ラウラ達は町の冒険者ギルドに向かって歩き始めた。
「プププ。嬢ちゃんだってよ。嬢ちゃん」
ウルは先程のことを思い出したのか、笑い始めた。
「ウル、止めとけよ。今のうちに謝れ」
「早く止めなきゃ~危ないよ~」
「でも、嬢ちゃんだぜ。嬢ちゃん。笑っちまうだろ」
「おい、ウル。冒険者登録済んだら決闘やるぞ」
「うん?分かったよ。プププ、お・じょ・う・ちゃ・ん」
ウルはそのまま笑い続けたが、ノルとラヴィは止めようとして諦めたりしながら冒険者ギルドへ向かった。
「ここは、冒険者ギルドです。登録ですか?」
「ああ、俺ら4人の登録を頼む。あと、俺とウルの決闘をやらせてくれ。登録後でいいから」
「分かりました。では、これに魔力を流してください。・・・・・・はい、流しましたね。それは既に貴方達の物です。失くさないで下さいね。決闘でしたね。着いてきてください」
ラウラ達は受付嬢に着いていった。
そこでは、何人ものプレイヤーが訓練していた。
「すいませんが、ここで決闘を行うので上に上がるか、外に出ていってください」
「おっ、決闘か?」
「誰がやるんだ?」
「あれ、剣聖のウルじゃないか?」
「魔帝のノルと聖女のラヴィもいるぞ!」
「と、言うことはあの、もう一人と誰かが戦うのか?」
「俺とそこのラウラだぞ」
ウルが周りに誰が戦うのかを伝えた。
「よっしゃ!皆、賭けようぜ。俺は、ウルに千賭けるぞ!」
「俺もウルに千だ!」
「俺は、ウルに五百かな」
「私は、ラウラちゃんに千賭けるよ」
「俺は、男だ!」
「えっ!ごめんなさい!」
「まあ、良いよ。俺も賭けられるか?」
「ああ、誰でも賭けられるぞ」
「俺は、自分に一万だ」
「じゃあ、俺も自分に一万賭けるぞ」
「私も~ラウちゃんに千賭けるよ~」
「俺もラウラに千だな」
その後も、皆が賭け続け、最終オッズはウルが1.5倍で、ラウラが10倍になった。
「では決闘を初めて下さい」
「俺に嬢ちゃんって言ったこと後悔させてやるよ」
「なめんなよ、現実ならともかく、こっちでは負けねぇよ!経験が違ぇんだ」
ウルはそう言うとこちらに向かって走り始めた。