迷いの森~中編・コト&ハル~
「ハルさん、どうしようか?」
「うーん?あんまり動かない方が良いんじゃないかな~」
「お兄ならそのうち見つけてくれるもんね~」
ユズがこの場に居れば『楽観的な観測で物事を考えないでください!』などと、一言突っ込みを入れていたことだろう。
しかし、この場にユズはいないし、来られる可能性は限りなく低いだろう。
まあ、実際のところラウラならば時間はそこそこかかるかもしれないが、今を耐え凌げば見つけてくれるだろう。
だがしかし、火力重視の二人だ。
何の作戦も無しに、いつまでも一か所にとどまって耐え続けることは不可能だ。
「でもさ、お兄のこと待つにしても、私達だけじゃたえきれないよね?」
「そうだね~・・・・魔法で土を迫り上げよ~か」
「魔法って便利なんだね」
「そ~だね~・・・・使いどころにもよるんじゃないかな~。ラウラ君は~ド個でもうまく使いそうだけど~」
「まあ、そうだよね」
「私も手伝えることがあったら言ってね」
「は~い」
こうして二人は、見つけるのを簡単にした代わりに、自分たちが相手に気付ける確立を大きく下げたのであった。
すいません。
投稿遅れました。