帝国へ向かおう
カード大会が終わった翌日、俺達は王都のカフェに集まっていた。
「お、来たね。久しぶり、っていうのも変かな?こうしてみんな出会うのは2日ぶりだからね」
「お兄様は昨日は何をしていらしたのですか?」
「俺か?俺はカードゲームの大会に出てみたよ。案外初心者でも簡単にできるし、意外とやってみると楽しいものだね」
「お兄様にしては珍しいものをおやりになったのですね」
「ユズは受験勉強は順調かい」
「ええ。今のままの成績を保っていれば、かなり上の方の成績で合格できるかと」
「コトはどうだい」
「ギク!わ、わたし?」
「コトは推薦を貰えればギリギリ合格できるかどうかのラインですよ」
「何で言っちゃうの!ユズちゃん!」
「こんなこと隠すようなことでもないでしょうに」
「恥ずかしいの!」
「そう思うのでしたら勉強を頑張ってください」
「ふふふ」
「シュリさんどうかなさったのですか」
「いや、面白いなって思って」
「コントみたいだったね」
「そう、そう。双子だから息ぴったりだし」
「面白かったよ~」
「はぁ~。まあ、いいです。こっちでなら現実の三倍勉強できますし、本当に危なくなったらこちらで勉強させることにします」
「ところで、今日は何処に行こうか?」
「私は奥に進むのもいいと思いますよ。ここ半月は王都周辺しか行っていませんし」
「それもそうだね。皆はどうかな?」
「私はいいと思いますよ」
「お兄様の御心のままに」
「私はそれでいいよ~」
「私もそれで大丈夫です」
「じゃあ、帝国に向かってみようか。帝国の方が科学技術?が発展しているらしいね」
帝国に向かことに決まった俺達は西の方へと向かう事に決まった。