カード大会・一回戦
閑話と考えて貰って構いません
見なくても今後支障をきたすことはほとんどあり得ないと思います
作者の思い付きで突然出てくる可能性は皆無ではありません
再びログインしたラウラは雑貨屋へ向かった。
「『M・S』の大会を始めますのでエントリーした皆さんは集まってください」
「よ、坊主。ちゃんと時間通りに来たな」
「当たり前だろ。十分前行動は社会人の決まりだろ」
「え・・・坊主成人してたのか?」
「いや、まだだけど」
「じゃあ何で社会人って言ったんだ」
「まあ、社会人でなくとも時間通りに行動するのは基本だからな。ところで、今日の意気込みをどうぞ」
「俺か?俺の目標は三位入賞だな」
「三位以内に入ると何かあるのか?」
「ああ。限定カードがもらえるぞ。全員がそれを目標に頑張っているとまではいないが、半分くらいはそれが目標じゃないか?」
そんな話をしているうちにトーナメント表が張り出された。
「おっちゃんは何番だ?」
「15だ」
「俺は26だからおっちゃんとは決勝まで戦えないな」
「おいおい、お前ルーリスさんに勝つつもりかよ」
「何を言っている。勝つ機で戦うのは当然の事だろ」
「・・・・・ああ、そうだな」
一瞬驚いた表情をした後、そう続けた。
「じゃあ、俺もう試合始まるから先に行くな」
「おう、頑張ってこい」
AチームとBチームに分かれたトーナメント表で、雑貨屋の中には二つしかカードが出来る机がないためAとBでひとつづつ机を使う様だ。俺はBチームの一試合目だった。
「「よろしくお願いします」」
「「よろしくお願いします」」
AとB、両方の試合が始まった。
1ターン・相手から
「俺のターン、ドロー
ゴブリンを召喚
ターンエンドだ」
「俺のターンドロー。え~っと・・・・こいつでいいや
魔法カード【ファイヤー】を発動
防御力50以下の相手魔物を一体破壊する。対象はゴブリン
ターンエンド」
2ターン
「俺のターン、ドロー
ゴブリン二体を召喚し、ターンエンド」
「俺のターン。ドロー
魔法カード【二重詠唱】このターン、次に使う魔法の能力を二度使える
魔法カード【ファイヤー】ゴブリン二体を破壊する
ターンエンド」
3ターン
「俺のターン、ドロー
ゴブリンを召喚
進化、ゴブリン戦士
手札からカードの能力を発動
ゴブリンが進化したとき、進化したゴブリンをこのカードにもう一度進化させることが出来る
特殊進化、ゴブリン将軍
ゴブリン将軍で攻撃。ダメージ3点」
「反撃魔法【炎壁】
相手の攻撃を無効化する」
「ターン、エンド」
「俺のターン。ドロー
魔法カード【雷撃】を設置
ターンエンド」
4ターン
「俺のターンドロー
ボブゴブリンを2体召喚
魔法カード【融合】発動
ボブゴブリン二体を融合してゴブリン王を召喚
ターンエンド」
「俺のターン。雷撃は効果を失い墓地へ送られる
ドロー
魔法カード【炎獄】設置
ターンエンド」
5ターン
「俺のターンドロー
ボブゴブリン2体召喚
魔法カード【融合】発動
ゴブリン王を召喚
魔法カード【超融合】発動
ゴブリン王二体を融合してゴブリン帝王を召喚
ゴブリン帝王で攻撃。ダメージ10点」
「反撃必殺魔法【反撃の侵略】
手札から相手の攻撃魔物よりも攻撃力、防御力がともに倍以上ある魔物を無コストで召喚する
手札から暗黒極死龍・アジダハーカを召喚
アジダハーカで反撃攻撃
貫通でダメージ20です」
「「ありがとうございました」」
「Bチーム第一試合は有力候補のゴブリンの支配者、ユウジーンを制し、ラウラ選手が勝利しました!」