表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/87

王都の外へ

「お兄様お疲れ様でした」


「お前ら見てたなら助けろよ」


「いえ、お兄様なら軽くあしらえると分かっていたので」


「お兄ならあんな奴ら簡単に倒せるでしょ」


「まあ、そうなんだけどさ・・・ああいうの相手にするのってめんどいじゃん」


「私達もよく被害にあっているので、ご安心ください」


「それ安心するところじゃないよね!」


「ユズはいつも蔑んだ目で相手をにらみつけて、何故か感謝されているもんね」


「ああいう変態は相手にしない事に限りますね」


 おお、ユズたちは意外とたくましく育っていたようだ。少し前までは俺の後ろをついて歩いてたと思ったんだが、成長するのは速いものだな。


「なんかあったのですか?」


 そこにユウがやってきた。


「お兄がナンパされてただけですよ」


「逆ナンですか」


「いや、同性」


「・・・?」


 少し間を開けてユウは首を傾げた。


「聞き間違えでしょうか。私の耳には同姓と聞こえました」


「聞き間違えじゃないよ」


「お兄が女の子だと思われるのは日常茶飯事だもんね」


「コ~ト~決闘したいのかなぁ~?」


「すいませんでした!」


「ラウラ君、何でコトちゃんに土下座させているんですか」


「勝手にこいつがしただけだから」


「コトちゃん、どうして土下座しているの?何かラウラ君にされたなら言ってね。私が怒っておくから!」


「シュリちゃ「シュリの分の飯はこれから作らなくていいんだな」


「すいませんでした!」


「しゅり、ちゃん」


「え~と。これは~どういう状況なのかな~?」


 ハルは少し遅れてやってくると、首をかしげて疑問を口にした。


「まあ~、私は~どうでもいいけど~」


「自業自得なので放っておいて大丈夫ですよ」


「ああ、少なくともシュリの方は自業自得だった」


 二人はフォローに回ってくれているようだ。


「よし、じゃあ、いくか!」


「分かりました」「お兄様の御心のままに」「は~い」「「はい」」


 一人重そうなのと、二人つらそうなのがいたが、俺達は王都の外へ向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ