新メンバーとレベリング②
ラウラ達は湖に着くと、釣り道具を取り出し、湖鮫を釣り始めた。
最初に釣ったのは意外にもハルだった。ハルはゆっくりとリールを巻いていき、湖鮫を釣り上げた。
湖鮫は釣られると怒って攻撃をしてくるという仕様で、湖鮫は空中にいくつもの水球を浮かべ、その中を移動しながら攻撃してくる。
ハルは落ち着いて魔法を放っていく。ハルが使ったのは風魔法で、【風球】という技だった。ハルの放った風球は直径30㎝ほどの物で、湖鮫に当てることはかなわなかったが、直線状にある水球を潰していき、その後ろにあった木を数本真ん中から折っていた。
今度はユウが動き、剣で攻撃した。
「神鳴流剣術奥義【破岩】」
ユウは剣を大降りに振ったが、芯はしっかりとしているので技の失敗などではないのだろう。
その技は湖鮫の顔を砕いた。その勢いで湖鮫は水球の中から出てしまい、ハルの風球の餌食となった。
その後は四人のうちだれかが釣ると、二人一組になって倒していった。
二時間ほどするとユウとハルのレベルは10を超えた。
「じゃあ、エリアボスを倒しに行こうか?」
「元々その予定だったのでそれでいいと思います」
「俺は基本的に錯乱、シュリはハルさんを守って。攻撃はユウさんとハルさんでよろしく」
「分かりました」
「私は~何の魔法を~使えばいいの~?」
「ハルさんは火力よりもスピードを意識した魔法を使って」
「分かったよー」
ラウラ達は湖から移動を始めた。