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王都へ
「ラウラ君、お疲れ様です。凄いですね~あの剣舞。私には何が何だか良く分かりませんでした」
「まあ、そう思ってもらえないと、先祖さんたちから呪われそうだしね。家の先祖、頭のおかしい人も多いし」
「ハハハハハ、そうなったら困っちゃいますね」
「・・・・・・・・うん」
「えっ?じょ、冗談ですよね。そうですよね」
「まぁ呪いの部分は冗談だよ。死んでいる人が呪術を使えるわけ無いじゃん。死ぬ前にかけられた物は別だとしても」
先程から話すスピードが速くなっている所を見ると、シュリはそっち系の話は苦手のようだ。まあ、分かっていてもというより、分かっていなくともからかいたくのが人間の本能なのだが。
その後はゆっくりと王都へ戻っていった。